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「同僚とのおしゃべり」が生産性がアップの鍵だった

7/15(土) 9:10配信

ライフハッカー[日本版]

Inc.:先日、ある女友だちとランチをしていたときのことです。彼女は自分が事業展開している5つの国を定期的に飛び回る優秀なビジネスウーマン。幼い子どもを育てる愛情深いシングルマザーと二足の草鞋を履く、これ以上ないほどパワフルな人物です。彼女とはFacebookやSkypeを通じて、お互いの近況を把握しあえています。

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そんな彼女が「社員にオフィスでソーシャルメディアの使用を禁じている」というのを聞いて、私はびっくりしました。

彼女にその理由を聞いてみると、「社員が職場で噂話をすると気が散るので良くないから」ということでした。「でも、君はこれだけソーシャルメディアを使っていても生産性を損なっていないじゃない」と私が指摘すると、それとこれとは別だそうです。とはいえ、本当は他人とおしゃべりをすることは大変有効な時間の使い方であり、そもそも彼女がここまで成功できたのも、もしかしたら、さかんに他人とおしゃべりしているおかげかもしれません。

おしゃべりの効能

現実的なマネージャーはデータ志向です。収益や営業訪問から各社員の生産性に至るまで、トラッキングできることは、何でもトラッキングしようとします。しかし、社員同士でどのようにコミュニケーションを取っているかをトラッキングするのは困難です。そのため、MITメディアラボのSandy Pentland氏は、実際の職場環境で人々がしているやり取りをトラッキングする「ソシオメーター」というデバイスを考案しました。

Pentland氏は、自著『Social Physics』の中で、人々が実際にはどのように仕事を片づけているか調査したことと、その調査から得られた驚くべき発見について説明しています。それによると、グループのもっとも重要な成功の予測因子は、同僚とのやり取りの量であることがわかりました(あくまでも量が大切であり、質ではありません)。話す内容は無関係で、技術的なことであろうと、単なる暇つぶしのおしゃべりであろうと、他人と話しをすればするほど、生産性が向上するのです。

前述の私の友人は、自分のキャリアを通してこのことにとっくに気づいていました。彼女の外交的な性格が貴重なビジネス上の人間関係を得ることにつながり、それが彼女を成功に導いたのです。しかし、これと同じタイプの対人交流は、役職のない一般社員レベルの人たちにも同じぐらい重要であるとPentland氏は『Harvard Business Review』に発表した論文で説明しています。

コールセンターのチームにソシオメトリックスのバッジを装着させたところ、収益につながる生産性の3分の1は、正式な会議以外での他人とのやり取りで生じることに気づいたPentland氏は、社員に各自ばらばらに休憩を取らせるよりも、チーム全体を1つにまとめて取らせることを提案しています。

そんなふうにちょっとやり方を変えるだけで、特段お金をかけて何かを導入しなくても、1500万ドルの収益増加をもたらしたのです。別のプロジェクトでは、ランチの食卓のサイズを大きくして、より大人数との交流を促してみたところ、やはり効果がありました。職場でのおしゃべりは、単に大目にみてもらうことというわけでなく、収益につながることが判明しました。

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