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『なんとなく』じゃダメ! おみくじの正しいひき方・付き合い方

7/15(土) 21:10配信

エイ出版社

神社と寺院のおみくじの違い、知ってる?

我々日本人にとってなじみのある『おみくじ』。しかし、神社と寺院のおみくじの違いや、ひくタイミング、見るべきポイントなど、意外に知られていないことも多いよう。おみくじを専門に研究する大野出先生に、おみくじの正しいひき方や付き合い方をうかがった。

物事に迷ったときが、おみくじのひきどき

初詣や旅行で神社仏閣を訪れたときにひく人が多いが、本来は違ったと大野先生。

「人生の大事に向き合い、どうしようかと迷ったとき、神仏の判断をうかがうために、おみくじをひいていました。いまなら転職や引っ越し、結婚など、合理的な判断だけでは決められないときです」

では、初詣でや旅行中に引くのは間違い?

「要は心のもちよう。初詣や旅行で神社仏閣を訪れる目的は、おみくじではなく参拝ですよね。きちんと参拝した後で、一年の計を占い、記念のためにひく。神仏を身近に感じられるなら、これもありだと思います」

寺院は漢詩、神社は和歌

寺院のおみくじは漢詩、神社は和歌。神社のおみくじには、有名な歌人や、所縁のある人物の詠んだ和歌が使われることもある。ではどっちでひくのがいいの?

「漢詩か和歌か。受け止めやすいほうを選べばいいし、寺院の本尊、神社の祭神で選んでもいい。寺院は様式重視で神社はバラエティー豊か。そこも違いますね」

見るべきは、吉凶ではなく解説部分

おみくじをひいて最初に見るのは『吉か凶か』。次は項目に分かれた事象別判断、という人がほとんどだろう。しかしそれでは、人知を超えた神仏のご託宣を十分に理解したとはいえない。漢詩や和歌の部分がおみくじの神髄であり、吉凶も事象別の判断も、ここから導かれているケースが多いからだ。

「おみくじは人生を俯瞰する奥深いもの。吉凶判断に一喜一憂するのではなく、漢詩や和歌を読み、わかりにくいところがあれば、神社仏閣の方に確認するといいでしょう。また、五言絶句の漢詩は、一句を15歳単位に分けて一生の運勢を見たり、一句を3ヵ月として一年の運勢を見たりもできます」

凶にもランキングがあった!

たった一文字なのに、強いインパクトをもつ『凶』。しかし凶をひいたときほど、おみくじをしっかり読んでほしいと大野先生はいう。

「おみくじは陰陽循環の法則をもつ易の影響を受けていますから、大吉をひいたときは『戒め』、凶をひいたときは『励ます』という側面をもちます。凶が出たら、いまは腰を落ち着け、信心深く過ごす時期と考えてください。すると、凶(今日)の次に明日が来るように、やがて物事は好転していくはずです」

それに、凶といってもすべて同じではなく、運勢転換が容易な凶からかなり深刻な凶まで、内容はさまざま。ゆえに、凶が出たらそれがどういう内容か、どう受け止めればいいのかを、おみくじの文言から読み解くべきなのである。

(写真左)第三句に『成・慶』という文字があるので、読み方によっては少し救いあり。年間の運勢なら秋がよい。
(写真右)漢詩の四句それぞれに『乖・病・危・失』という文字があるように、かなりキツい凶。境内の指定場所に結び、厄落としする必要がある。

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最終更新:7/15(土) 21:10
エイ出版社