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世界的パティシエが、居酒屋メニューそっくりの独創的スイーツを生んだ──異才ドミニク・アンセルの飽くなき創作意欲

7/15(土) 18:50配信

WIRED.jp

たこ焼き風シュークリーム、冷や奴風パンナコッタ──。見た目は居酒屋メニューそっくりなのに、しっかりスイーツ。そんな変わり種メニューを、世界を代表する売れっ子パティシエのドミニク・アンセルが開発した。「ニューヨークのウィリー・ウォンカ」とも評される男は、いったいなぜ「ニッポンの居酒屋」に行き着いたのか。

【その他画像】アンセルによる居酒屋メニューそっくりなスイーツの数々

クロワッサンとドーナツを融合させた新食感スイーツ「クロナッツ」で知られる、米ニューヨークの「DOMINIQUE ANSEL BAKERY」(ドミニク・アンセル・ベーカリー)。日本には2015年夏に上陸し、いまも東京の店舗には常に客が絶えない人気店だ。

その人気店がなぜか、日本の居酒屋にインスパイアされた変わり種スイーツの提供を、2017年5月から9月下旬までの期間限定で始めた。東京・表参道の「DOMIINIQUE ANSEL BAKERY at OMOTESANDO」2階にあるカフェレストラン「PETIT PARK Cafe」のアフタヌーンティーセット「IZAKAYA afternoon tea」である。

思わず笑ってしまうほど居酒屋メニューそっくり

そのメニューはIZAKAYAという名の通り、見た目は居酒屋メニューそっくりだ。「たこ焼き」風のシュークリームに、「冷や奴」風のパンナコッタ。そして醤油差しに入れたキャラメルソースを添えるなど、細部まで“居酒屋風”につくり込まれている。極め付けは、「ビール」そっくりに作ったピーチソーダにココナッツ風味のメレンゲをのせたドリンクだ。

メニューを手掛けたのは、クロナッツの生みの親であるオーナーシェフのドミニク・アンセル。30代にして、世界一のパティシエに贈られる「The World’s Best Pastry Chef 2017(世界の最優秀パティシエ賞2017)」を4月に史上最年少で受賞したばかりと、その勢いは増すばかりだ。

そのアンセルが「日本風」メニューを初めて手掛けたのは、2016年のクリスマスだった。おでんを模したブッシュ・ド・ノエル「Oden Buche(おでん)」で、三角のはんぺんをクリームチーズケーキでつくったのだ。このスイーツは見た目がリアルなおでんにもかかわらず、味はチーズケーキというギャップの面白さが話題となった。

近頃はヒットする商品や飲食店の条件のひとつとして、インスタジェニック(Instagram映えする)であることが必須とされる。とはいえ、世界を代表する売れっ子パティシエと居酒屋メニューとでは、あまりにイメージがかけ離れている。いったいなぜ、こんな奇抜なメニューをつくることになったのか。

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最終更新:7/15(土) 18:50
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