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アマゾンの「プライムデー」は、人力なくして成り立たない

7/15(土) 19:10配信

WIRED.jp

アマゾンの年に1度の大セール「プライムデー」は、3回目となった2017年の売り上げが過去最高を更新して終わった。だが忘れてはならないのは、激増した荷物の配送が人の手によって支えてられているという事実だ。アマゾンの米国での配送現場について『WIRED』US版がリポートしたこの記事は、日本国内で起きている物流現場の諸問題とも重なる。

アマゾンがもたらすのは、破壊か創造か

インターネット通販の巨人であるアマゾンが毎年7月に実施する大セール「プライムデー」が、2017年で3回目を迎えた。この年に一度のイヴェントは、アメリカの消費主義の“最悪”の姿であるブラックフライデーに匹敵するお祭り騒ぎとなった。

アナリストの推計によれば、2016年のプライムデーの売上高は総額5億~6億ドル(約562億~674億円)で、同社の第3四半期売上高の約2パーセントを占めたとされる。これほど規模の大きなセールだけに、アマゾンにとっては水面下で解決すべき問題が浮上してくる。それが物流である。

いったいどうやって解決しているのかって? それは人力である。

非正規労働者や下請け業者が支えるネットワーク

あなたがセール品のハンドブレンダーを衝動的に欲しくなったとしよう。手元に届くまでには、かなり多くの物流プロセスを経ている。まず最初に巨大な倉庫(アマゾンには全世界で総面積が1億5000万平方フィート分の施設がある)で、誰かが数千もの棚から商品を見つけて取り出し、それを箱に詰め、発送先に応じて分類する。発送先が州外なら、そのブレンダーは最寄りの空港まで貨物機で空輸されてから配送ドライヴァーに引き渡され、ドライヴァーが玄関前に優しく置いてくれる。

実際のところアマゾンの倉庫にはロボットがおり[日本語版記事]、荷物を運ぶ単純作業を手伝ってくれるし、荷物はUPSや米国郵政公社といった旧来の運送事業者を利用して荷物を発送している。しかし、アマゾンはより小規模の下請け業者や独立事業者(ギグワーカー)のネットワークにかなり頼っている。この物流ネットワークを“内製化”できれば、かなりのメリットがあるだろう。

こうしたプロセスを経て、商品が2日以内に届くのは魔法のように感じられるかもしれない。だが、実際は相当に複雑な管理が必要で、少なくない「負荷」が発生しているのだ。

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最終更新:7/15(土) 19:10
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