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人脈を広げ、取引先にも信頼されるジブン名刺の作り方

7/15(土) 10:10配信

@DIME

はじめての挨拶で渡す名刺。実は「位置を少し変える」「サイズを少し調整する」だけで全く違う印象を与えることができます。そこで、グラフィックデザイナー/アートディレクターのニシグチアキノリ(A design)さんに、名刺が与える効果や作成時の注意点など、話を聞いてみました。

◎名刺づくりは、どこから決める?

名刺を作るにはいったいどこからはじめたらいいのでしょうか。

「名刺を制作するにあたり「何を訴えかけたいのか」「どんな情報を載せたいのか」「縦型にするのか横型にするのか」「片面印刷にするのか両面印刷にするのか」など、必要となる情報や形状を整理しながら、名刺全体のデザインを設計するところから始めていきます」

“与えたい印象”と“おおまかな配置”を考えると、スムーズに名刺づくりを進められそうです。どんな印象を与えたいか決めたら、カラーやフォントをそのイメージに合わせていきます。たとえば、「上品な印象を与えたい」「信頼できる印象を与えたい」「目立たせたい」場合は以下を参考にしてみるといいかもしれません。

■上品な印象を与えたい場合
・明朝体のフォントを使用する
・使用する色の数を減らす
・スペースを多めにとる
・光沢感のない紙を使用する
・質感のある紙を使用する

■信頼できる印象を与えたい場合
・青に近い色でまとめる
・折りたたみや型抜きのような奇をてらった形状のものではなく、通常サイズ(91×55mm)の名刺を使用する
・「上品な印象を与えたい場合」のポイントを流用することもできます

■目立たせたい場合
・背景を濃い色にして、使用する文字の色を白色にする(コントラストが強い配色にする)
・通常の名刺サイズ(91×55mm)とは異なったサイズにする
・名刺本体や渡し方にアイデア(ストーリー)を盛り込む
・変わった名刺ケースを使用する

また、名刺にロゴマークやイラストを入れたい場合は「表面を文字情報のみにして、裏面をロゴマーク(またはイラスト)のみにすると、表裏のメリハリがつきます」とニシグチさんは言います。

◎ビジネスマンなら、ブルーやブラック

「与えたい印象はあるけど、それに合ったカラーやフォントが選べない」と悩む人は多いと思います。カラーやフォントは選択肢が多く、あれもこれも良く見えて悩んでしまいます。ビジネスでよく使われている無難な色と言えば、黒。しかし、黒以外はどのようなカラーが良いのでしょうか。

「黒以外を使うのであれば、男性の象徴的なカラーである「ブルー系(紺色)の色」でまとめると、スマートな印象が与えられて良いと思います。もし配色の知識がなければ、Googleの画像検索を利用して、チラシやバナータイトルの配色を参考にしてみてください。あとは、「配色」の本が1冊でもあれば役立ちます」

◎よく見るフォントも実は工夫されている

「文字の大きさは、基本的には7pt以上にしてください。個人差はありますが、お年寄りの方だと6pt以下はかなり見えづらいと思います」

フォントははじめからパソコンに入っているものでも、たくさんの種類があります。インターネットには無料でダウンロードできるものもあり、一番の悩みどころと言えるほど迷うところ。しかし、ニシグチさんはこう言います。

「ビジネスマンであれば、あまり見たことがないような書体は使わないほうが賢明です。基本的な書体である「明朝体」「ゴシック体」または「UD書体」を使うといいでしょう。UD書体とは、ユニバーサルデザイン書体のことで、「見やすい・読みやすい・伝えやすい」を基本コンセプトとした書体をさします。細かい部分に配慮・工夫されたデザインの書体になっています」

◎印刷時には誤字脱字がないかチェック

「印刷入稿をするには、ある程度の専門知識が必要になります。印刷時には、誤字脱字がないかをしっかりチェックしてください。名刺に記載されている文字を、声に出して読み上げたり、名刺を白黒コピーして色情報をなくしてから文字の校正をしたりすると、文字の間違いが発見しやすくなります」

確かに間違った情報を書いてしまうと、再印刷しなくてはならなくなり、時間とお金が2倍もかかってしまいます。

■オススメの印刷会社

・ラクスル
わかりやすいインターフェイスなので、誰でも簡単に印刷入稿することができます。名刺以外にもたくさんの販促ツールを取り扱っています。

・名刺21
紙の種類が豊富かつオフセット印刷も選択可能なので、クオリティーの高い名刺を作りたい場合はこちらがオススメです。型抜き名刺にも対応しています。(※オフセット印刷……写真や文字がきれいに印刷できる印刷技術のひとつ)

・Super Print
納期まで1週間以上かかりますが、手頃な値段でオフセット印刷ができます。紙の種類(特に特殊紙)が豊富で、個性的な名刺を作るときに重宝します。

「この3社は、サンプルを無料で送ってくれます。一度、手元で紙質を確かめてから入稿すると安心です」とニシグチさんは言います。

◎名刺ケースにこだわるのも手

「自分の経歴や実績などが羅列してある名刺よりも、アイデアが利いていてストーリー性の高い名刺の方が、相手の記憶に定着しやすいです。見逃しがちですが「名刺ケース」にこだわるのも重要です。名刺ケースは名刺を渡すときから相手の視界に入っているので、名刺のコンセプトと関連付いた名刺ケースであったり、名刺ケースそのものが視覚的に珍しいものだったりすると、商談や打合せのときに話題にしてもらえて場が温かくなります」

職業や趣味がわかるような名刺ケースを使っていれば、アイスブレイクとして使えるかもしれません。

◎満足できる名刺を作るには何度かミスすることも

最後に、はじめて名刺を作るときにありがちなミスを聞いてみました。

「ペラペラな薄い用紙を使用してしまうと、安っぽく見えてしまいます。また、安価なインクジェットプリンタで出力してしまうと、発色が悪くて野暮ったい印象になってしまいます」

個人的に注意すべきだと思うのは、ロゴやイラストを入れるときの作成データはRGBカラーではなく、CYMKカラーで作ることです。RGBカラーは光で表現されていて、印刷したときに表現できない色も含まれています。そのまま印刷してしまうと暗い色で出てきてしまうので、名刺に入れるロゴやイラストを作成する場合はCYMKカラーを使います。

失敗は印刷後に気づくことが多いです。そのため、自分で満足できるレベルの名刺を作るには、何度か挑戦してみないといけないかもしれません。それでも、自分で名刺を作るメリットはあります。たとえば、メールアドレスやサイト情報の変更があればすぐに変えることができます。また、名刺に愛着が湧くことで、いろいろな人に会って渡したい気持ちになり、仕事上の関係が広がるはずです。

取材・文/あみれ

@DIME編集部

最終更新:7/15(土) 10:10
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