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禅もIoT化の時代へ!瞑想をゲーム化するデバイス『Unyte』

7/15(土) 18:30配信

@DIME

「瞑想」という行為の目的を、はっきりと言い表せる日本人はあまりいないはずだ。

無理もない。そもそも瞑想は宗教的な行為なのだから。瞑想を語ることは仏の教えを語るのと同じで、恐らくこれは一生涯修行しても具体的に見出すことはできないだろう。

それでいいのだ。宗教とは本来、「終わりのない道」である。もしゴールがあれば、そこで歩みが止まってしまう。鑑真も道元も親鸞も、本人の意識としては最後まで「求道者」だったはずだ。

だが、北米の先進国ではこの瞑想が一種のフィットネスとして定着しているという。

■瞑想を電子データ化

クラウドファンディングサイト『Kickstarter』に、目を疑うような珍製品が登場した。

瞑想デバイス『Unyte』である。

これは効果的かつ正確な瞑想を実行するためのもので、Unyteと連結したモバイル機器を通じてゲームをすることもできる。瞑想の際の呼吸、心拍数、フィーリングがそのままゲームコントローラーの役目を果たすということだ。

正直、字面で書いたら意味不明である。大体、瞑想をするのになぜゲームをやらなければならないのかと日本人は思うだろう。我々の常識では、瞑想とは「心を無にする行為」である。目を開けてゲームをしている時点で、それは瞑想ではないという考えだ。

しかし、国が違えば考え方も違う。Unyteのゲームアプリは、VRヘッドセットを利用することでより効果的に瞑想を行えるとしている。

■世界の瞑想専門家がレクチャー

Unyteは正しい瞑想のためのレクチャーもしてくれる。15名の瞑想のプロが製品開発に関わっていて、使用者は彼らのアドバイスを受け取ることができる。

この15名、若干胡散臭い感じがしないでもないが、著名な禅師なども名を連ねている。ちなみに日本人僧侶の名はないようだ。

カナダの企業が開発したこの製品、Kickstarterでは179ドル(約2万円)からの出資で提供を行っている。信じがたいことに、目標額の5倍以上もの資金をすでに集めてしまった。

■北米的合理主義

曹洞宗の開祖道元は、日常生活のあらゆることを瞑想とした。食事を作ること、それを食べること、その後に排泄することは生きる上で不可欠だから、それらはすべて瞑想の延長線上であるという考えだ。

だが、アメリカ人やカナダ人はそんな七面倒なことは考えないらしい。健康に良ければ、それでいい。先述の通り、「瞑想はフィットネス」なのだ。

北米的な合理主義がこれでもかと感じられる製品である。

文/澤田真一

@DIME編集部

最終更新:7/15(土) 18:30
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