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炎上から炎上を生む「北条かや」さんというコンテンツの本質

7/16(日) 11:00配信

文春オンライン

 人より変わっていると思われたい。このSNS華やかなりし昨今、それは誰しもが抱く甘く危険な欲望です。次から次へと流れていく情報に独自のスパイスを加えてオピニオン的なものを仕立て上げ、自らがコンテンツになったら勝ち……インターネットはそんな戦いをずっと繰り広げている気がします。巷では承認欲求なんて言われますけど、そんな簡単なものではない。「私はこういうことを言うべき」「こういう姿を求められている」と病的に思い込み、なるべく広くご期待に沿おうとしてしまう。そしていつしか周りから求められている姿こそが、自分のあるべき形なのだと信じ込む。これがヒトのコンテンツ化なんだと思います。

軽やかな反射で言葉を選ぶ北条さん

 さて、先日こんな記事を目にしました。ライターである北条かや氏がプロインタビュアーの吉田豪氏にインタビュー(デイリーニュースオンライン「吉田豪インタビュー企画」6月30日~7月2日公開)を受けたもの。北条かや氏といえば……この人も「知ってる人は知ってるけど、知らない人はビタイチ知らない」ジャンルの方だと思うので説明が難しいですね。自らキャバ嬢となって社会学的見地からキャバクラを分析した(ウィキペディアより)『キャバ嬢の社会学』を皮切りに『整形した女は幸せになっているのか』『本当は結婚したくないのだ症候群』『こじらせ女子の日常』などを出版。タイトルを見ただけでも分かりますように、その時その時に流行っているものをちゃっかり拝借して自分のものにしてしまう、コピペ世代の申し子のようなお方です。

 おそらくこの方は「〇〇っぽい」ものがたまらなく好きなんだと思います。ブログタイトル『コスプレで女やってますけど』も然り。「コスプレ」という言葉を社会への擬態というモチーフで使うの、「プロレス的な」と同じくらい流行りましたからね。この方がもう少し社会学的に物事を考える方なら、多くの女性が「女」をコスプレのようには自由に脱ぎ着できないことに悩み苦しんでるという当たり前の現実に行きあたるんでしょうが、たぶん「これ、社会学っぽい」「社会に物申してるっぽい」という軽やかな反射で使ってるっぽいので、ま、それは過ぎた望みというべきでしょう。

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最終更新:7/16(日) 11:00
文春オンライン

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