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「褒めない、叱る」ジャパネットたかた元社長・髙田氏流、部下の動かし方

7/16(日) 12:00配信

BEST TIMES

「部下が自分から動いてくれない」というのは、上に立つ人物の大きな悩み。ジャパネットたかたの社長時代、常に先頭に立って会社を引っ張ってこられた髙田明さんは、どのように部下に接していたのでしょうか。

――髙田さんは、テレビショッピングにご出演されたりなど、社長であるご自身が積極的に動かれている印象が強いのですが、たとえば、部下が動いてくれないときには、どのように対応をされますか? 

 昔は喋り手は私しかおらず、ほぼ休みなく働いて、放送に出続けていました。後になって、人に聞かれたことがあります。

「社長はなぜ、自分で番組に出演して喋っていたんですか?」

 わたしは「自分しかいなかったから」と答えました。それだけのことです。それが当たり前だと思って、普通だと思ってやっていたんですね。そうするうちに、社員がどんどん増えていきました。わたしがジャパネットたかたを離れたときには(グループで)1000人を超えた。みんな仲間ですよね。

 部下が(動いて)いないときは、わたしは自分が動いていましたから、段々と一緒に動いてくれる人とたくさん出会えるようになったわけです。

 それから、私は社員をよく叱る社長でした。褒めることはほとんどなくて、一割くらいでしょうか。今は褒めることが大事だといわれますけど、私の場合は逆ですね。それは愛情があるからです。怒るんじゃなくて、叱る。愛情の反対は無関心だと思います。そして愛情とは成長を願うことで、だから叱るんです。愛情をもって接してくれた上司には、部下も応えてくれると思いますし、むしろ今の若い人なんかは、それを求めているところもあるんじゃないでしょうか。

 また、一生懸命に取り組んでいたら、同じ価値を共有する仲間が増えてきます。話はそれますが、以前、若い女性社員から「いい人(男性)に出会えません」と悩みを打ち明けられたことがあります。わたしは「頑張っていたらそれを見てくれる人がいる。頑張っているから出会いがある。王子さまはいつ現れるかわからないよ」と答えました。頑張っている人の前には頑張っている人が現れるものなんです。わたしの女房のようにね(笑)。そういつも言っています。そして、そうして出会った夫婦に子どもが生まれたら、またそこで同じ価値観を持った子が育っていきます。

 今、ジャパネットには何十組もの社内カップルがいますが、みんな結婚して、子どもが生まれてもほとんど辞めませんよ。新社長になって働く環境をどんどん進化させていますし、女性もより働きやすい職場に変えていっています。

 結局、自分が「今」を大切に一生懸命やっていると、いい人に出会えるし、一緒に動いてくれる仲間も出て来ます。周りの環境も、会社さえも変わっていくんですね。

明日の第十四回の質問は、「Q14.女性の社会進出に対してどのように考えていますか?」です。

取材・文:BEST TIMES編集部 写真:中倉壮志朗

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