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「政権べったり」読売新聞が――二大業界団体のトップに就任(選択出版)

7/16(日) 9:30配信

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 新聞の業界団体、日本新聞協会の事務局でのパワハラ問題が明るみに出た。告発された事務局長は「以前から問題があったがうやむやにされていた」(業界関係者)というから、国内有数のメディアが参集する組織としては極めてお寒い。協会のゴタゴタと同時に、もう一つの業界団体、日本記者クラブも注目を集める。
 五月に新理事長として選任されたのは、読売新聞グループ本社の取締役論説主幹である小田尚氏だ。問題は、新聞協会の会長も同じ読売の白石興二郎氏が続投することが決定しており、両団体のトップが読売で占められることだ。一九九〇年代以降をみると、読売、毎日、朝日新聞に日本経済新聞の出身者を加え、新聞協会長と記者クラブ理事長の出身媒体は異なるのが常だった。唯一、二〇一一~一三年に両者とも朝日出身者になった時期があったが、これは同年春に「読売の内山斉氏が突如として新聞協会長を辞任するというアクシデントがあったための、やむを得ない処置だった」(前出業界関係者)。今回も、読売の白石氏が異例の続投となったことが原因といえるが、「そうであれば記者クラブ理事長は他社に回すべきだった」(毎日関係者)という声が聞こえる。最大の問題は、読売の社論が政権の「広報紙」のごとく、「安倍寄り」であること。首相の「読売新聞を熟読してください」発言が象徴するように、両者の悲願は憲法改正で一致している。ペンの二団体のトップを読売が押さえたことで、業界全体が安倍ベッタリになるのでは―。危惧する声は多い。

選択出版(株)

最終更新:7/16(日) 9:30
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