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ちょっと変わった資格試験「米国公認会計士」

7/16(日) 12:20配信

Wedge

 ビジネスのグロバール化と、平均寿命の上昇により勤労年数の長期化が予想される昨今、他者に差をつける資格として、ある資格が注目されつつある。

 それが、「米国公認会計士(USCPA)」だ。

 「公認会計士」と聞くと、難関資格であるイメージが先行してしまいがちだが、この「米国公認会計士(USCPA)」には、社会人が取得するメリット、そして今の時代に見合う価値が十分にある。

 今回は、米国公認会計士について解説していきたい。

「実務での成長」を見越している資格試験

 米国公認会計士は、米国各州が認定する公認会計士資格である。

 取得をするとアメリカ以外でも、カナダ、オーストラリア、香港など相互承認されている国で、会計士として活躍することができる。もちろん日本国内でも資格を活用することは可能だ。

 この資格の面白いところは、その試験性質にある。

 日本の公認会計士試験が、「取得したら戦力」になることを想定して構成されているのに比べ、米国公認会計士試験では「取得してから実践力を身につける」ことを想定して構成されている。

 そのため、試験では基本的知識を問うに留まり、その後の実務の場での成長が期待される。
日本の公認会計士試験が、専門的な実務に関する知識まで問うのに対し、この点は大きな違いでもある。

 米国公認会計士試験は、基礎的な知識さえしっかり身につけば、スタートに立てるまでの時間を、通常の日本国家資格よりも大幅に短縮できるのだ。

 試験は基本的な内容ではあるものの、求められる知識は、日本のものに比べて幅広い。

 もちろんメインは会計の知識を問う試験ではあるのだが、それに加えて、法律やIT、戦略立案などの会計以外の基礎知識も問われるのだ。

 様々な知識を総合的に学べる点では、中小企業診断士の色合いを含んでいると言っても良いだろう。

 そのため、米国公認会計士に合格すると、「会計知識」に加え、「網羅的なビジネス能力」、また試験は全て英語で行われるため「英語力」も評価される傾向にある。

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最終更新:7/16(日) 12:20
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