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世界でもっとも深い穴

7/16(日) 22:10配信

エスクァイア

 地殻調査のために穴を掘る国もあれば、渋滞緩和のためにトンネルを掘る経営者も。 
 
 なぜ人は“穴”に魅せられるのでしょうか。

【 動画 】 掘って掘って、最後に放棄した穴とは? 動画メディアの「リアル・ライフ・ロア」が、さまざまな建築物などを例に穴の深さを紹介しています。

 トンネル掘削企業「ザ・ボーリング・カンパニー」の経営者であるイーロン・マスクは、皆さんがトンネルに興味感心なことをよく知っています。つまり、皆さんは物それ自体ではなく、渋滞が緩和されるからトンネルに興味をもっているのです。 
 
 しかし、トンネルの採掘に話題が集まると、はたしてどのくらい深く掘れるのか、直下から掘るのか、横から掘るのかなどと、多くの疑問が浮かぶでしょう。 
 
 人間が入ることのできる世界で最も深い穴は、南アフリカ共和国のモアブ・ホッツソン鉱山にあります。ヨハネスブルグの南西に位置する鉱山で、穴は地上から約3キロという深さです。人間が落下すると25秒ほどで底にたどり着けますが、誰も自分の命を深い穴に捧げたくはないでしょうね。 
 
 世界で最も深い穴(人間は入れません)は、ロシアにあります。ソビエト連邦時代のプロジェクトの1つで、直径約29センチですから、ねずみやリスのような小動物でなければ入ることさえできません。1950年代から70年代にかけて米国と宇宙競争を展開していたソ連も、今では米国の後塵を拝しています。それでも、穴を掘ることにかけては現ロシアのほうが1枚上なのです。

 採掘にあたっての障壁になるのは、土ではなく気温です。1992年、ロシア・コラ半島の超深度掘削坑が放棄されました。その理由は、作業員たちが入った穴の気温が180度に達したからです。これほどの高温は誰も予測しておらず、この掘削坑は2000年代前半に閉鎖されました。 
 
 コラ半島での作業は、興味深いものの、採掘がとても難しい作業であることを世の中に知らせることにもなったのです。それでも、イーロン・マスクのザ・ボーリング・カンパニーは、今後も深いトンネルを掘り続けることでしょう。

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最終更新:7/17(月) 2:51
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