ここから本文です

「閉鎖的考え方が強い」と言われた富山出身の私が思うこと --- 宮寺 達也

7/16(日) 16:02配信

アゴラ

7月13日、富山県民にはおなじみの総合機械メーカー・不二越の本間博夫会長が採用に関し、

“富山で生まれて地方の大学に行ったとしても、私は極力採らないです。学卒ですよ。地方で生まれて、地方の大学もしくは富山大学に来た人は採ります。しかし、富山で生まれて地方の大学へ行った人でも極力採りません。なぜか。閉鎖された考え方が非常に強いです。偏見かも分からないけど強いです。”

と発言し、批判が殺到している。

Yahoo!ニュースのコメント欄では「偏見であり、差別だ」「言っている本人が最も閉鎖的な考え」「デリカシーなさすぎ」と批判コメントで埋まっている。

富山労働局も「本人に責任のない出身地が採用で考慮されることは就職差別につながり、憲法で保障された職業選択の自由が損なわれるおそれがある」と不適切であると指摘している。

これを聞いた時、富山県黒部市出身の私としては、何とも複雑な気持ちになった。

富山県民に特有の県民性は確かにある

1980年から1998年。富山県黒部市に生を受けてから、富山中部高校卒業までの18年間を富山県民として過ごした私は、はっきりと言える。

富山県に特有の県民性というのは確かにある。

秘密のケンミンSHOW(http://www.ytv.co.jp/kenmin_show/)なんかで「県民性」というものがクローズアップされるようになって久しいが、ぶっちゃけ大体合ってる。

ネットで調べても、「とことん県民性」(http://www.netricoh.com/contents/officelife/kenmin/column/toyama_c.html)とか、「ここが変だよ富山県人」(https://matome.naver.jp/odai/2134598459282723001)とか出てくるけど、やっぱり大体合ってる。

総じて思うのは、富山県民は勤勉である。よく言われる「持ち家率第1位」だけでなく、「個人貯蓄残高7位」とか、「共働き世帯割合3位」のように、堅実に仕事に取り組み、しっかりと貯金をする家庭が非常に多い。

こういう面だけ見れば、「素晴らしい県じゃないか」と言われそうだが、そんな良い面だけだったら私も富山に残っている。実際、私は大学進学で大阪に出てから、実家には帰らずに大阪、神奈川と都会で働き続けている。

私自身、全員とは決して言わないが、富山県出身者には「閉鎖的」な側面が強いと思っている。

もうちょっと詳しく言えば、「狭い常識」「古い常識」に囚われている人が多いと思っている。

例えば、「男は結婚して、家庭を持って一人前」とか、「女は家庭を支えてなんぼ」とか、「勉強できる奴が偉い」とかそんな感じである。

富山県は、中学校までの学力が高いことでも知られている。全国学力テストの順位は4位(http://todo-ran.com/t/kiji/12090)だ。学級崩壊に悩まされている都会の小中学校と違って、富山県の小中学校の教員は権威があり、先生の言う事にはみんな従っていた。

だから、小中学校まではみんな、先生の言う事を真面目に聞いて勉強する。しかし、それは長続きしない。所詮、ただの恐怖支配だからだ。私も、小中学校の先生の多くは尊敬しているが、今思い出せば無意味な体罰・パワハラ上等のクズみたいな先生もまたたくさんいた。

だから、自主的な努力が求められ、本当の学力勝負になる大学受験になるとメッキが剥がれてしまう。センター試験の点数では、富山県の順位は30位まで落ちてしまうのだ。

また、共働き比率が高いと言ってもパート労働がほとんどであり、男尊女卑の思想は比較的強い。富山県で女性国会議員が当選したのは未だにゼロのはず(少なくとも私が生まれてからはゼロ)だし、県会議員・市議会議員もほとんど男性だ。

良くも悪くも女性議員が大量当選したり、LGBTへの市民権を認めようという活動が活発になている東京などと比べると、やっぱり閉鎖的な考えの人が多いと思う。

1/3ページ

最終更新:7/16(日) 16:02
アゴラ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

アゴラ-言論プラットフォーム

アゴラ研究所

毎日更新

無料

経済、ビジネス、情報通信、メディアなどをテーマに、専門家が実名で発言することで政策担当者、ジャーナリスト、一般市民との交流をはかる言論プラットフォーム