ここから本文です

オーストラリア二重国籍議員辞職、朝日も読売もシカト(?) --- 新田 哲史

7/16(日) 17:34配信

アゴラ

きのう(7月14日)夕方、時事通信が報じたオーストラリアの二重国籍議員の辞職について、朝日新聞は翌日の朝刊で一行も報じなかった。紙面スペースでの割愛を「名目」に、報じないことも考えられるが、紙面で“ボツ”になった記事もウェブで報じられることもあるので、朝日新聞デジタルの記事検索(https://goo.gl/yPQmJB)をかけてみたところ、やはり報じていないようだ(15日17時30分)。

朝日が「知らなかった」はあり得ない

現地では、ABCニュースなどの有力メディアが報道しており、それなりの騒ぎになっているとみられる。もし朝日の駐在特派員が、出張や夏季休暇で留守にしていても、東京本社にある外報部で、内勤の語学堪能の部員が世界中の主要通信社から入ってくる外電に目を光らせていて、早い段階で辞任の報自体は把握できるはずだ。ましてや日本の通信社である時事通信が報道しているのだから、「知らなかった」ことはあり得ない。スコット・ラドラム上院議員本人のツイッターもあり、このネット時代、基礎情報の収集は容易だ。

“Scott Ludlam @SenatorLudlam
hey everyone. i'm sorry about this, but it's a thing. i'll really miss it, but there are other ways to make trouble. love and thanks.
2017年Jul14日 13:13”(https://twitter.com/SenatorLudlam/status/885713829610405893)

そうなると、報じるかどうかニュースバリューの価値判断の問題になるわけだが、辞職することになったラドラム議員は、来日時には菅直人元首相と会談したこともあるとはいえ、野党幹部に過ぎず、日本国内では無名に等しい。

それでも、時事通信が速報したのは、やはり日本国内で蓮舫氏の国籍問題が注目されていることから、関心を集めやすいと判断したのだろう。

もちろん、朝日が朝刊で掲載していたとしても、国際面の端っこにミニニュースをまとめた「地球24時」コーナーに載るかどうか、「平時」ならボツになってもおかしくない程度のニュースバリューだ。それが紙面落ちしたウェブ版にすら一日経っても報道されなかったのは、やはり、何を報道し、そして、しないのか、そこには意図が働いている可能性がある。

1/3ページ

最終更新:7/16(日) 17:34
アゴラ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

アゴラ-言論プラットフォーム

アゴラ研究所

毎日更新

無料

経済、ビジネス、情報通信、メディアなどをテーマに、専門家が実名で発言することで政策担当者、ジャーナリスト、一般市民との交流をはかる言論プラットフォーム