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“富裕層の足”ディスカバリー vs “平民の足”フリード。7人乗りファミリーカー対決

7/16(日) 8:50配信

週刊SPA!

見た目はデカいけど意外に狭いのがSUV。見た目は小さいけど意外に広いのがミニバン。街で見かけるのは、軽自動車を除けば、このどっちかって言ってもいいぐらい、いずれも今の日本で売れているクルマであります。見た目も価格も異なりますが、7人乗り可能なSUVの登場で、ついにSUVとミニバンを比べる時代になりました!

⇒【写真】後部座席の居住性は?

MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi

池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

◆富裕層向けSUVとファミリー層向け国産ミニバンによる7人乗りクルマ対決!

 ’80年代前半、清里ブームというのがありました。八ヶ岳山麓の清里にメルヘンチックなペンションがいっぱいできて、そこにアンノン族が大挙押し寄せたのです。

 私は当時、そのおぞましい建築群(キノコ型等)を見て、「一刻も早く滅びろ!」と呪いをかけました。

 呪いが効いたのか、ブームの終了とともに清里駅前のメルヘン建築群は壊滅。思えば’80年代は、まだ若者が消費の王様でした。リゾートも若い女性やカップルが主役だったのです。でも今、リゾートに行くのは主に高齢者やファミリー層。清里の壊滅も当然のことでした。

 そんな清里で、ランドローバー新型ディスカバリーの試乗会が行われました。清里が壊滅したといっても、廃墟は駅前に集中しており、周辺はステキな高原リゾート。富裕層の別荘も少なくありません。

 ディスカバリーのウリは、本格的な7人乗りSUVという点です。3列目シートにも大人が座れる広さがある。富裕層がファミリーで高原のリゾートに向かうのにピッタリなのです!

 一方、平民ファミリー層の足は、なんといっても国産ミニバン。極限の効率を追求したそのパッケージングは、限られたサイズで最大の居住性を実現しています。今回はその代表であるホンダ・フリードとディスカバリーを、あえて比較してみることにしました。

 判定人は、お近くの高原にお住いの作家兼マンガ家・松井雪子さんです。かつてSPA!で連載を持っていた松井さんは実はカーマニアで、クルマにはお詳しいのです。

 まずホンダ・フリードについて。

「このクルマ、ちっちゃいですよね? なのにこんなに中が広いって、スゴイです!」(松井)

 松井さんがお乗りの欧州車では、絶対実現不可能な極限の貧乏性が炸裂してますから!

「これなら車中泊の旅とかもできそうですね。私も昔、車中泊でずいぶん温泉巡りをしました!」

 確かに車中泊はフリードのウリ。ディスカバリーでもやれないことはなさそうですが、シートを倒して平らにすると床が傾いちゃうし、グランピングのほうが似合いそうです。

「でもフリードって、見ても乗っても、気分がアガらないですね」

 それはまあ……。

「高原にドライブに来るなら、ポルシェのほうがいいんじゃないでしょうか。この辺でよく見るんですよ、オープンのポルシェ」

 確かに! フリードよりポルシェのほうが、気分がアガります! ただ、ポルシェは室内が狭いし、雪が積もるとツライ。で、こちらのディスカバリーはいかがですか?

「これもポルシェと同じくらいステキだと思います。ただ、幅がものすごく広くないですか?」

 ちょうど2mです。

「我が家の前の砂利道だと、このクルマはちょっとつらそう。雪が積もると、道幅が狭くなっちゃうし」

 タテも5mありますからね~。ちなみに居住性に関しては、このデカさでようやくフリードとほぼ同等。それでもSUVとしては非常に広いほうです。富裕層がフリードに乗るわけにはいきませんから、そういう意味で貴重な存在なんですよ。

「私も以前BMWのX3に乗ってましたけど、意外と広くなかったです。あと燃費がすごく悪くて困りました。これはどうですか?」

 大丈夫。このクルマはディーゼルなので、燃料代はフリードとも大差ありません!

「それはいいですね! パワフルだし、ディーゼルとは思えないくらい静かだし」

 最後に松井さん、ディスカバリーでものすごい急登坂と急坂下りを体験して、すっかりこのクルマのファンになりました。

「すごいです! 崖から落ちても這い上がれそう! これはフリードにはできないでしょう~」

 まあフツーは、こんな性能いらないですけどね……。高いし。

【結論】

やっぱり国産ミニバンの居住性はすごい! 全長4.2m全幅1.7mで、巨大なディスカバリー以上の広さを確保! 車中泊もOK!でもクルマで気分をアゲたいなら、800万円出してディスカバリーを買いましょう!

日刊SPA!

最終更新:7/16(日) 8:50
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