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ドローレス・イダルゴで見つけた メキシコ文化を支える歴史と未来

7/16(日) 12:01配信

CREA WEB

 海抜2240メートルの高原盆地に位置する、メキシコの首都メキシコシティ。人口約2000万人というこの巨大都市から北へ向かう旅で出合うのは、カラフルな街並みや民芸品、ワインにメキシカングルメ……。歴史と現代が融合するメキシコ中央高原への旅は、発見と感動に満ちていた。

 グアナファトから車で約1時間走った場所にある小さな街、ドローレス・イダルゴは、メキシコ立国の歴史を語るうえでは外せない名所。1810年9月16日、ミゲル・イダルゴ神父が、ドローレス教区教会の鐘を打ち鳴らし、「Viva Independencia! (独立万歳! )」の掛け声のもとに、この地からメキシコ独立戦争をスタートさせた。

 現在では、ドローレス教区教会前は広場になっており、ファミリーや学生がベンチに腰掛けて、楽しげにくつろいでいる様子を見ることができる。

人気のジェラート屋台で出会った「Beso de Angel(天使のキス)」

 ドローレス教区教会の前でマリアさんが営むジェラート屋台は、広場の中にいくつかある屋台の中でも客の絶えない繁盛店だ。テキーラ、アボカド、カヘタ(メキシコ名物のヤギのミルクで作ったキャラメル)など約30種類あるフレーバーは、すべてマリアさんの手作り。お願いすれば、試食もさせてくれるので、いろいろトライして選んでみて! 

 街の外れの道路沿いには、民芸品を扱う小さなショップがずらり。色とりどりの個性的な模様がおしゃれな「メキシカンタイル」や、陶器で有名なプエブラ州発祥の「タラベラ焼」など、買い物欲をくすぐる愛らしいアイテムが満載だ。

テキーラだけじゃない!パワフルなメキシコワインの魅力

 ドローレス・イダルゴの中心部から車で約30分。自然豊かな山間にある「La Santisima Trinidad」は、2015年にオープンしたばかりの新進気鋭のワイナリー。

 メキシコといえばテキーラやビールのイメージが強いが、実はワインの生産にも適した土地なのだ。

 イタリア、フランス、スペインなど、美味しいワインが作られる土地の気候がメキシコとよく似ていることから、ヨーロッパ通のオーナーがこの土地でメキシコが誇るワインを作りたいと、ワイナリーを創設した。

 敷地内で栽培しているぶどうから、赤、白、ロゼの3種類、計6品種のワインを製造している。ワイン作りの中でとりわけこだわっているのが、熟成に用いる樽。樽に使用する木材の焼き加減によって、ワインの味にも大きな変化が生じる。ここでは、ぶどう本来の風味を最大限に活かし、程よい旨みを生み出すため、アメリカ産オーク材をミディアムローストした樽を使用。

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最終更新:7/16(日) 12:01
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