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「お局様」をなくせ! カリスマ社長は積極的な人事異動で派閥をつくらせない

7/17(月) 8:00配信

BEST TIMES

現在、「働き方改革」が政府・産業界ともに本格的に進められている。だが、小山昇が経営する株式会社武蔵野では、すでに何年も前から非正規雇用従業員の待遇改善に取り組み、15年連続増収、過去最高売上・最高益を更新している。最新刊『儲かりたいならパート社員を武器にしなさい』(ベスト新書)を上梓した同氏が考える、「人事異動の効果」とは。

◆人事異動は「モンスターパート」や「派閥」を生まないしくみ 

 職場に派閥ができるのは、人事異動がないからです。

 同じ部署に長くいると、「お局様」「ボス」「主」「モンスターパート」が生まれ、その人を中心に派閥ができます。

 派閥Aと派閥Bがあったとき、派閥Aのキーマンが会社を辞めると、メンバーも一斉に辞めてしまったことがあります。自分だけ残れば、派閥Aからも派閥Bからも、陰口を叩かれたり、無視されたり、子どもまでもが学校でいじめられたりするからです。

 わが社に派閥がないのは、担当する仕事を頻繁に変えたり、シフトを固定させないで、「お局様」「ボス」「主」「モンスターパート」が生まれない工夫をしているからです。

「株式会社関通」の達城社長も、女性集団特有の派閥やいじめをなくすために、定期的に「人事異動」を行っています。

「パートさんには最初に『私は人間関係のいざこざが嫌いなので、それをなくすために人事異動をすることがあります』と宣言しています。

 場所を変えるのではなく、仕事を変える。人事異動は最低でも年に1回行っていますが、社員から『○○さんと、××さんの間でトラブルが起きそうだ』という報告が上がってきたときも行っています。

 パート本人から、『あの人とうまくいかないから、部署を変えてほしい』と私に直接連絡が届くこともありますね(笑)。人間関係のトラブルを未然に防ぐには、定期的な人事異動が有効だと思います」(達城社長)

◆勉強嫌いのパートに勉強させる奥の手

 武蔵野の経営サポート事業部に、「実践社員塾」のプログラムがあります。
 経営サポートパートナー会員(武蔵野の経営コンサルティングを受けている企業)の一般社員のためのプログラムで、「価値観の共有」と「方針の理解」を目的としています。

 わが社のパートも、「社員塾の第1講」を受講しなければなりません。ところが調べてみると、社員塾を受講していないパートが、「32人」もいたのです。
 この32人は、「上司の言うことを聞かない」という共通点がありました(笑)。

 上司が参加をうながすと「仕事が残っているから出られない」と抵抗する。新任の店長は、自分よりも実力のあるベテランのパートに強く言えないため、野放しになっていました。
 では、どうすれば、この手強い32人が社員塾に出るようになるのでしょうか。

 私は「奥の手」を使って32人を脅かしました。どんな手だと思いますか? 

「人事異動」をチラつかせた。

「社員塾の第1講に出なければ、みなさんには今の部署から異動していただきます。人事異動と、勉強会に参加するのと、どちらを選びますか?」

 32人が全員、「社員塾の参加」を選びました。

 社員塾に参加すれば、新しい学びを得るので、パートは変わります。社員塾に参加しなくても、人事異動をすれば、新しい経験をすることになってパートは変わります。私にしてみれば、どちらでもいい。

 なぜなら、どちらを選んでも、「変化する」からです。

<『儲かりたいならパート社員を武器にしなさい』より構成>

文/小山 昇

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