ここから本文です

路上生活者支援、日本版ソーシャルビジネスの元祖

7/17(月) 18:54配信

オルタナ

街角で「THE BIG ISSUE」と書かれた雑誌を掲げて、路上販売する人の姿を、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。定価350円の雑誌『ビッグイシュー日本版』は、ホームレス状態の人が仕入れ、路上で販売。販売価格の半分以上が彼らの収入になる仕組みの雑誌です。現在、世界35カ国、110誌に広がっています。雑誌『ビッグイシュー日本版』を編集・発行する、有限会社ビッグイシュー日本を母体とする、ホームレス状態の人の生活を支えながら自立を応援するNPOを紹介します。(JAMMIN=山本 めぐみ)

ホームレスの人たちの自立を総合的にサポート

「住所を持たないために履歴書の欄が埋められなかったり、お金がない中、仕事に就いても給料が支払われるのが翌月だったり。ホームレスの人は、働きたくても働くことへのハードルが高い」。そう指摘するのは、NPO法人「ビッグイシュー基金」の川上翔(かわかみ・しょう)さん(25)。「ビッグイシュー基金」のスタッフとして、これまでに多くのホームレスの人たちと接してきました。

「『ビッグイシュー日本版』の販売はあくまでひとつの選択肢。他に本人にマッチした仕事や支援があるような場合は、そちらを紹介している」と川上さんは話します。

「ビッグイシュー基金」は、『ビッグイシュー日本版』の販売者を含む、ホームレス状態の人たちの就職やアパート入居など、彼らの自立に向けた総合的なサポートをしています。

途切れてしまった「社会とのつながり」育む場

ホームレス状態になってしまう原因は、失業し、住む家がなくなるなどの「物理的な要因」だけではない。川上さんは、家族や友人などとの「身近な絆」が無くなったことが関係していると指摘します。

身近な絆やつながりを失い「人生に希望がない」と感じているホームレスの人たちに、もう一度、人間関係や社会とのつながりを築いて欲しい。そして「人生が楽しい」と感じてほしい。

そんな思いから、ビッグイシュー基金は、サッカーやダンスなどの当事者によるクラブ活動も積極的に応援しています。

1/2ページ

最終更新:7/17(月) 18:54
オルタナ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

第一特集「難民・人権問題でビジネスは無力か」
ゴールドマン・サックス証券、プロボノで支援
難民支援 独、米国、韓国の最前線を追う
企業の人権問題、成長・リスクの分水嶺