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アスリートに学ぶ食事学 「炭水化物」

7/17(月) 7:40配信

MEN’S+

筋トレ愛好家たちは口を揃えて言うことでしょう。「筋トレにはタンパク質が大切なんだ!」と。それはそうなのですが、すべてが正しいとは言えないのです。

実は炭水化物も筋肉の発達に重要な役割を担っている

 誰もが間違えやすいところなのですが、「筋肉増強は、筋トレとタンパク質で成り立っている」という思い込みにはご注意ください。確かに、タンパク質は筋肉を発達させるのに最も重要な栄養素です。が、実は敵視しがちな炭水化物だって、筋肉を発達させるための重要な役割を担っているのです。
 
 一方で、炭水化物がエネルギー源になることは、ほとんどの人が認識されていることでしょう。ゆえにその延長として、「炭水化物を食べすぎると太る」というデフォルメされた認識によって、これを敵視してしまう人が多いのです。
 
 皆さん、ここでぜひ改めてください。炭水化物にはエネルギー源となる「糖質」と、エネルギー源にはならない「食物繊維」の2つに分類されることを…。エネルギー源となる栄養素には「糖質」、「脂質」、「タンパク質」がありますが、「糖質」はその中で最も利便性のあるエネルギーであり、体内で1g=4kcalのエネルギーになります。 糖質制限をしていない通常の日本人は1日にどれだけの糖質を摂っているのかというと、 平均すれば1日に約300g前後になります。 これは食事に占める「糖質」の率でいえば、約60%ほど。糖尿病の人が食べるカロリー制限食と同じ糖質量なのです。
 
 「糖質」は体に入ると、エネルギーの元となる「グリコーゲン」として肝臓と筋肉に貯蔵されます。「グリコーゲン」を貯蔵しておけば、運動するときにフルパワーで動くことができるのです。しかしながら、その貯蔵量は肝臓で約100g、筋肉で約250gと限界があるのです。そして、貯蔵されずに余ってしまったグリコーゲンは…、さてどこへ行くのでしょうか。 
 
 過剰に摂取して貯蔵できなかった「グリコーゲン」は、「中性脂肪」へと変わってしまうのです。しかも、一度脂肪になってしまった「グリコーゲン」は、再びグリコーゲンに戻ることもありません。これが世間一般に広まっている、「炭水化物は太る」という認識に繋がってくるのです。基本的に肝臓に貯蔵されたグリコーゲンは、体内の血糖の維持に使われます。血糖については、のちにご説明いたします。 
 
 
 筋肉の「グリコーゲン」は、筋肉の収縮に使われます。過度な糖質制限によって筋収縮のためのグリコーゲンが足りなくなってしまった場合には、でき上がった筋肉を分解して、体の維持に使われてしまいます。よって、生きていく上では「糖質」を摂取することも大切なことなのです。車でいうエンジンを動かすガソリンのように重要なものであり、パワーを発揮するのになくてはならない栄養素なのです。

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最終更新:7/17(月) 7:40
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