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藤沢厩舎がダービー連覇の夢を託すフラットレーは「ムチャクチャいい」

7/17(月) 8:00配信

webスポルティーバ

厳選! 2歳馬情報局(2017年版)
第8回:フラットレー

 数々のタイトルを獲得してきた名トレーナーが今年、これまでずっと手にすることができなかったGI日本ダービー(東京・芝2400m)の栄冠を、ついに獲得した。

【写真】世界が注目する良血馬

 名トレーナーとはご存知、藤沢和雄調教師である。1987年にJRAの調教師になると、毎年のようにJRA賞の調教師部門を獲得。JRAの重賞制覇は100勝を超え、GI勝利も現役最多の26勝だ。その26勝目が、管理するレイデオロ(牡3歳)でつかんだダービータイトルだった。

 悲願を成就させたばかりの名トレーナーだが、早くもその視線は来年のクラシックに向いているのではないだろうか。なぜなら、そんなことを十分に期待させる素質馬がこの厩舎にやってきているからである。

 フラットレー(牡2歳/父ハーツクライ)だ。

 同馬はすでに美浦トレセン入り。藤沢厩舎のもとで日々調教を積んでいるが、そのポテンシャルについては早くから噂になっていた。

「動きはムチャクチャいいですね。これは走ると思いますよ」

 そう語るのは、育成を行なったノーザンファーム空港牧場の樋口政春氏。さらに同氏は、この馬のよさについてこう評した。

「父ハーツクライの子どもですが、これは”いいハーツクライの子”ですね。馬っぷりがいいし、背中の感触もいい。実際の馬体重よりもっと大きく見えます。バランスがいいので、故障もしにくそうですよね」

 血統的にも筋が通っている。姉のバウンスシャッセ(牝/父ゼンノロブロイ)は、重賞を3勝。GIオークス(東京・芝2400m)でも3着と奮闘した。

 また、兄のホーカーテンペスト(セン/父ホークウィング)は、平地のレースで5勝してオープン入り。加えて、障害レースでもオープンレースを制するなど、3勝を挙げた。姉フロアクラフト(牝/父フジキセキ)も、オークスに出走し、5着と掲示板に載っている。安定感に長けたファミリーだ。

 こうした血統背景と、牧場での動きのよさが評判となって、フラットレーへの期待はファンの間でも日増しに高まっている。先述の樋口氏が続ける。

「(フラットレーは)スピードのある血統ですよね。兄のムーンクエイク(セン4歳/父アドマイヤムーン)は気性の難しいタイプでしたが、こちらは利口。順調に成長しています。やはり、クラシックに乗せたい1頭ですね」

 デビューへ向けて、着実に準備が進められているフラットレー。8月13日の2歳新馬(札幌・芝1800m)がその舞台となる予定だ。

 はたして、名伯楽はこの評判の若駒をどう育てていくのか――その動向は大いに気になるところだが、初陣の結果次第では、ダービー連覇の夢が早くも見えてくるかもしれない。

河合力●文 text by Kawai Chikara

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