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Abema TVの大ヒット 藤井聡太と亀田興毅がライブ配信のパイオニア?

7/17(月) 8:13配信

DIGIDAY[日本版]

テレビ型のライブストリーミングが日本にも浸透している。米中より時間差があったが、高機能のモバイル、ネットワークインフラと環境はいい。藤井聡太四段と亀田興毅がクリティカルマスを叩いたいま、ユーザーがライブストリーミングに慣れつつある。

きっかけはインターネットテレビ局「AbemaTV」。同社配信番組『亀田興毅に勝ったら1000万』(5月7日放送)の延べ視聴数は1420万に達した。藤井聡太フィーバーも大きかった。連勝がストップした『第30期竜王戦決勝トーナメント 藤井聡太四段 対 佐々木勇気五段』(7月2日放送)が1242.5万に到達。歴代最多29連勝を達成した『増田康宏四段戦』(6月26日)も793.9万だった。

ライブストリーミングには大きく分けてふたつの類型がある。Abema TVのようなプロコンテンツと、インフルエンサーやコミュニティ管理者によるコンテンツだ。今回の亀田興毅と藤井聡太の大ヒットは、プロコンテンツのクリティカルマスを捉えたと考えられる。テレビコンテンツも視聴者数換算やスクリーンに集中しているかなどをブレイクダウンすると同様のスケールと考えられる。

驚くべきことは、クラウドコンピューティングとCDN(コンテンツデリバリネットワーク)を活用することで、短期間で動画ストリーミングサービスをここまで成長させられることだ。亀田や藤井のライブストリーミングは数百万デバイスの同時視聴に耐えていた。眼を見張るほどのスケーラビリティだ。

つまり、動画ストリーミングのコストは極めて安価になっている。「月間サーバーコスト数千万円、全体コストに対する比率は3%」は言い過ぎな気もするが。

Abema TVは動画広告の有力な枠を押さえようとしている。ライブ中継の広告配信においても、サーバーサイドで広告を挿入する手法により、レイテンシーなどのリスクを減らすことができる。筆者がAbema TVを視聴したところ、広告はサーバーサイドでの挿入と見受けられた(この解説記事を参照してほしい)。

Jリーグと10年間、約2100億円にものぼる巨額放映権契約を結んだ「パフォーム・グループ(Perform Group)」が運営するダゾーン(DAZN)は、サブスクリプションモデルを敷いている。月額1750円でさまざまなスポーツを視聴可能だ。マルチデバイスのESPN。

スポーツのほかの成功例はAmazonが買収したTwitchが代表的なゲーム実況。ゲームは視聴者の集中力が高く、eスポーツとも関連し収益化方法が多様だ。このようにロイヤルティが高く、顧客ベースが望めるジャンルのライブストリーミング化は今後も試みられるはずだ。

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