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人工知能が人間の代わり投資を行う「ロボアドバイザー」とは?

7/17(月) 10:10配信

@DIME

人工知能が人間の代わりに自動的に投資を行ってくれるという、ロボアドバイザー。

最近日本でも耳にする機会が増え気になっているものの、いまいちよくわからないという人も多いのではないだろうか。

専門家が投資家の代わりに金融商品を選んで投資してくれるという点では従来の投資信託とよく似ているような気がするが、投信とはどう違うのだろうか?超富裕層や機関投資家向けのハイレベルなサービスって、具体的にどういうこと?本当に信頼しても良いのだろうか?

ロボアドバイザーによる投資サービスを提供しているウェルスナビ株式会社の柴山和久CEOに解説してもらった。

◆個人の性格や悩みに応じてきめ細かな資産運用をするロボアドバイザー

柴山CEOによると、米国では4~5年ほど前からロボアドバイザーが一般に普及し始めたという。

少額から利用可能でロボットに任せきりで良いことから、多忙な若い世代を中心に支持を集め、2020年末には220兆円規模に成長すると予想されている。

ロボアドバイザーの特徴について、これまでの投資信託と比較しながら解説してもらった。

「投資信託とロボアドの特徴にカレーに例えてみましょう。投資信託は、肉や人参、ジャガイモなどの材料です。カレーを作るときに、そのどれか一つだけ、肉なら肉だけ、人参なら人参だけを具材としたカレーを食べ続けていると、栄養が偏ってしまいます。

一方ロボアドバイザーは、それらの材料を合わせて作ったカレーのようなイメージ。若くて元気な方にはお肉多めのカレー、健康を気にしなくてはいけない方には野菜たっぷりのカレーという風に、食べる人の年齢・体調に合わせて、ちょうどよいものができます。

このような一人ひとりに合わせたサービスは、従来かなりコストがかかっていたため超富裕層や機関投資家しか享受できなかったのですが、テクノロジーが発展したおかげで一般投資家も少額から低コストで利用できるようになったというわけです」

多くのロボアドバイザー・サービスの最低投資金額は、10万~数十万円程度とかなり低めに設定されている。ウェルスナビも、7月から最低投資金額を30万円に引き下げた。

◆顧客と会社の利害が一致した、シンプルでわかりやすい手数料体系も特徴

預かり資産に対して年○%というシンプルでわかりやすい手数料体制もロボアドバイザーの大きな特徴だ。

例えば、ウェルスナビの場合は年1%。どれだけ多くの海外資産に投資しようと、それは変わらない。

顧客の預かり資産が増えるのに比例して手数料も上がる仕組みなので、本当に顧客のためになるサービスが期待できる。顧客のためと謳いつつ会社のメリットのために手数料稼ぎをしているとしてかつて多くの金融機関が批判を浴びたが、顧客と会社側のメリットが一致している体制ならそのような心配はない。

ロボアドバイザーを利用する際は、まず始めに“リスク許容度”の診断を受ける。その診断結果をもとに、最適なポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)が提案される。

筆者が試しにウェルスナビの診断を受けてみたところ、リスク許容度は5段階中の3、「560万円の投資額が70%の確率で877万円以上になります」という結果になった。さらに、リーマンショックのような最悪の金融危機が起こった場合のシミュレーションも一緒に表示されている。

事前にここまで詳細に把握できるとは!

「日本ではこれまであまり馴染みがなかったかもしれませんが、じつは世界水準ではこれが常識なんです。世界の超富裕層はこのレベルのサービスを以前から受けている。

リーマンショックレベルの危機は100年に1度くらいの頻度でしか起こらないと言われていますが、念のため最悪の事態に陥った場合のシミュレーションも確認しておくことで、投資前にしっかりと心構えをすることができます」

◆“投資より貯蓄”だった日本人が一歩踏み出すためには

日本では少子高齢化が進んでおり、年金の受給開始年齢も今後さらに引き上げられる可能性が出てきた。これまで投資に消極的だった人も、今後は貯金だけでは暮らしていけないのではないかと不安を感じているかもしれない。

“貯金大好きな国民性”と言われる日本人が投資に一歩踏み出すためには、どんな心構えが大切なのだろうか。

「倹約して貯金するだけでは老後暮らせないかもしれない、ということに皆気づき始めているようです。しかし、いざ投資を始めようとしても、どこからどう手を付ければよいかわからないという方が多いのではないでしょうか。

これまで貯金しかしてこなかった人が、定年退職を迎えて初めて投資するといって、いきなり訳がわからないままハイリスク商品に大金をつぎ込むのはとても危ない。

高齢になってから初めて自転車に乗り始めるようなもので、失敗するとダメージが大きいです。

なので、若いうちから少額かつバランスの良い方法で無理なく始めることが大切だと思います。短期間で一攫千金を狙うと高確率で失敗するので、少しずつ階段をのぼるように投資経験を無理なく積んでいくのが良いでしょう。

弊社の新サービス『マメタス』も、そのような投資初心者の方に気軽にトライしていただけるようにという思いから始めました。

100円・500円・1000円など基準となる金額を設定すると、お買い物をした時にその差額が自動的にウェルスナビに投資されるという仕組みです。

例えば、324円買い物したら、100円刻みなら400円-324円=76円、500円刻みなら500円-324円=176円が自動的に投資されます」

なかなかお金が貯まらない人は釣り銭などの小銭を軽視してしまいがちだと言われているが、『マメタス』の仕組みだとそれを逆手にとって自動的に貯まる人になれる。

ひと昔前は、一部の富裕層や高齢者が大金をつぎ込んでやるギャンブルまがいの行為というイメージをもたれがちだった投資も、テクノロジーの発展により驚くほどの進化を遂げているようだ。

【取材協力】
柴山和久(しばやまかずひさ)

取材・文/吉野潤子

@DIME編集部

最終更新:7/17(月) 10:10
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