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都民Fの議員“口封じ”、野田数の統制が田舎臭すぎる --- 新田 哲史

7/17(月) 16:47配信

アゴラ

蓮舫問題で燃えるアゴラの谷間に咲く“徒花”かと思いきや、これはなかなか深刻になってきた。新人議員の取材対応を規制していた都民ファーストの会が、二期生で、さき頃まで小池派の「顔」であったはずの、おときた君のAbema TV出演までNGを出したようだ。アゴラでは、本人の苦しい釈明、そして、共演するはずだった自民党・川松真一朗都議のブログがそれぞれ掲載されている。

“おときた氏エントリー『「みのもんたのよるバズ」出演辞退と、メディア発信等について』(http://agora-web.jp/archives/2027238.html)”

“川松氏エントリー『音喜多都議の出演キャンセル!都政はどう進んでいくのか。』(http://agora-web.jp/archives/2027237.html)”

小池さんはメディア出身者なので、このような対応をするのは少々考えづらい。となると、先ごろ、代表の座を小池さんから預けられた野田数氏が決めているとみて間違いないだろう。実際、過去にもこの党の関係者たちから聞いていた彼の性格なら十分ありうるだけの「強権」ぶりだ。

小池チルドレンへの取材規制は“民間並み”なのか?

たしかに、メディア対応に不慣れな新人チルドレン議員が、この党の弱点である。いまは投資家&タレントとしてご活躍の杉村太蔵さんが「料亭に行ってみたい」と華々しくワイドショーデビューしたのも、郵政選挙に当選直後、メディアの輪に取り囲まれたときだった。だから、レピューテーション維持および危機管理対策として、強引に規制をかけてしまいたくなる運営側(運営って書くとAKBのそれみたいだ、笑)の気持ちもわからないわけではない。

野田氏本人は、朝日新聞の取材に対し、こうのたまっているそうだ。

“「どの企業も取材は広報経由。うちはこれまでの都議会と違い、民間並みの対応をとる」”

行政経営の非効率性や非採算性を改めることにおいて、市場感覚を部分的に取り入れることは至極重要なことであるが、野田氏がここで言う「民間並み」は根本的に履き違えている。

野田氏が「民間並み」という言葉を用いるのにあえて乗ってみると、都議会議員たちは、“経営者”である小池知事の行政運営をチェック、あるいは改善を提案する“社外取締役”であり、党に公認されて出馬したとはいえ、チルドレンたちに議員の地位を与えたのは、“株主”である各選挙区の都民だ。小池氏でも野田氏でもない。これは民主主義の原理原則だ。また反小池派のネット民から「自分ファースト」とか言われてしまうのではないか。

この原理原則でいえば、議員をサラリーマン扱いするようなことは不適当であり、それぞれ一国一城の主として位置づけることのほうが相応しい。新人議員に研修を施す一時的な期間に縛りをかけるのならともかく、すでにメディアでおなじみの二期生の口にガムテープを貼るのは理解に苦しむ。

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最終更新:7/17(月) 16:47
アゴラ

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