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レクサス「LS」の最新進化は一体何がスゴいか

7/17(月) 6:00配信

東洋経済オンライン

 1989年にトヨタ自動車が新たに立ち上げた高級車ブランド「レクサス」のフラッグシップモデル「LS」。日本名では「セルシオ」と呼ばれた高級セダンだ。事後対処ではなく原因を元から断つ「源流主義」をスローガンに、それまでのトヨタ車とは異なり世界基準モデルとして「ゼロ」から開発。「走る/曲がる/止まる」といった基本性能はもちろん、圧倒的な静粛性と滑らかな走り、そして高品質を実現。世界のライバルにも大きな影響を与えたといわれている。

【写真】これが5代目レクサスLSだ

 高度成長期以降、日本車はメインマーケットの1つである北米市場で大成功を収めているが、その評価の多くは「安くてよく走る」「壊れない」がほとんど。大衆車としては認められているものの、その上の高級車となるとアメリカ勢のリンカーンやキャデラック、ドイツ勢のメルセデス・ベンツやBMWにはまったく歯が立たなかった。

 トヨタの高級車といえば、長い歴史を持つ「クラウン」が有名だが、日本の道路環境に合わせた日本専用モデルのため一部を除き海外輸出は行われておらず、かつて北米向けのトヨタ最高級モデルはクラウンより1クラス下のマークⅡセダンベースの「クレシーダ」であった。トヨタが世界の高級車市場でガチンコ勝負をするためには、クラウンの延長線ではなく、ブランドを含めて新規開発を行う必要があった。

■全面刷新の5代目「レクサスLS」は秋に正式発表

 それがLSだった。1994年に2代目、2000年に3代目が登場。日本向け仕様は3代目までセルシオとして売られていたが、2005年にレクサスブランドの日本展開がスタート。2006年に登場した4代目からは、世界共通で「レクサスLS」と呼ばれる。もちろん、性能は世代ごとに良くなったが、従来モデルのネガ潰しが多く、理論的な完成度は高いものの強い主張が見られないことや、ライバルの著しい進化などから、初代ほどの“レクサスショック”はなかったのも事実である。

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