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この夏の、近くてディープな旅の目的地に―オシャレな写真で感じる、知られざる「台南」の魅力

7/17(月) 15:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 『千と千尋の神隠し』のモデルと言われる場所・九份(首都・台北から日帰りの距離)など、日本人に大人気の旅行先・台湾。本書『愛の台南』(川島小鳥/講談社)のテーマとなっているのは西南部にある台南という都市です。台北駅から新幹線で1時間半から2時間、南部の中心地・高雄からは特急列車で30分ほど。関西空港からは台南空港に直行便が飛んでいます。

 土壇場で夏の旅行計画をするために書店の旅行ガイドコーナーを熱心に眺められている方々も多いかと思います。本書は、オシャレな写真とユニークな目のつけどころで台南の世界に一気に引き込んでくれる一冊となっています。

 佐渡島の少女を1年間撮り続けた写真集『未来ちゃん』(ナナロク社)が大ヒットとなった写真家・川島小鳥が著者である本書の一番の魅力は、収録されている写真に写っている人々です。著者は台南を象徴する言葉に「開心」(「楽しい」の意)という単語を選んでいますが、訪れた人を楽しませるだけでなく、住んでいる人々たち自身が文字通り心を大きく開いていることが、写真に表れています。

 物価が安く、食べ物がおいしく、治安もよく、日本統治時代の名残で日本語を話せる人がいる。台湾を旅する楽しみを既に多く知り合いから聞かれたり、自身で体験されたりした方も多いのではないでしょうか。なぜ本書の焦点は台南なのでしょうか? 実際に旅をしている雰囲気に浸れるエッセイのようなスタイルで、写真とともにある一日がこのように描かれます。

わたしの旅、今日はビールでおやすみなさい。台南は今日もわたしに優しかった。一人鍋もできたし、大好きな本『愛するということ』も読破したの。台南でわたしはもっと美しくなったわ。
 有名な観光地に行く、憧れの場所に行く、買い物をすることももちろん旅の醍醐味ですが、旅に集中している「今」という瞬間だけではなく、普段の生活圏から離れた場所で自分の過去や未来に思いを馳せるということも旅特有の感情です。本書内のコラムで、台湾在住の作家・青木由香は「なんで日本人は台南に行くと懐かしい気持ちになるのか考えた」と題して台南の魅力をこう紹介しています。

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