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受験生の解答用紙紛失 仏バカロレアで受け直し!?

7/18(火) 10:49配信

オーヴォ

 がんばって受けた国家試験の解答用紙を、採点者が紛失―。叫びたくなるような事件がフランスで相次いでいる。パリ近郊のヴァル=ドワーズ県の高校で、高校卒業試験にあたるフランスの国家試験、バカロレアを採点する教員が、フランス語科目の解答用紙58枚を紛失、該当する生徒に「受け直し」のお知らせを出す騒ぎになっている。

 バカロレアは、その成績で大学やグランゼコールの準備学級など、その後の進路を決めることができる指標でもあり、高校生にとっては日本の大学受験相当の真剣勝負。科学、人文、経済・社会などの分野に分かれており、高2の時にフランス語、高3でその他の科目を受験する2年がかりの認証試験だ。

 パリジャン紙など地元のメディアが伝えたところによると、高2の生徒たちが受けたバカロレアのフランス語科目の結果が出始めた今週初め、受けたはずの試験の結果欄に「欠席」と表示されている生徒がいることで発覚。校長から家族あてに「残念ながら、あなたのお子さんがこの件に巻き込まれています」との手紙が届いているという。解決法は「受け直し」だけ。不運にも巻き込まれてしまった受験生は、夏休みの後、9月に再度フランス語の試験を受けるという。

 この手の事件は、実は今年2回目。6月末には、高3の生徒たちが受けた数学の解答用紙61枚が、やはり採点教員の手元でカバンに入ったまま盗まれた。“フランスで最も探し求められているカバン“として報道されたが、最終学年のバカロレアは、結果が出ればそのまま進学先の選択につながるため、夏休み前に即刻再試験が行われた。ところがその直後に、パリ18区のバーのカウンターで、この解答用紙が入ったカバンが発見された。Europe1などが伝えたところでは、バーの店員は「単に、客が忘れていったグレーのカバン」だと思ってそのままにしていたが、「5日経っても持ち主が現れなかったため開いたら、お財布と、2017年バカロレア解答用紙、と書かれた封筒が入っていて驚いた」と話した。カバンに入っていた身分証明書の写真と違う若い人物が、お昼から午後2時くらいの間にコーヒーを飲みにきて置いて行ったといい、教員の手元から何者かが盗んだとして捜査が続いている。

 いずれにせよ、死に物狂いで受けている受験生に対して、採点者も死に物狂いで解答用紙を保管してほしいものだ。

最終更新:7/18(火) 11:10
オーヴォ