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サラサラ読んで数を打つ!東大首席・山口真由が教える必勝の読書法「7回読み」

7/18(火) 19:20配信

PHP Online 衆知

「認知」から「理解」への道筋を作るには

様々な分野の知識や情報に触れるとき、いつも感じることがあります。それは「知らないことは、理解できない」ということ。こう言うと、不思議に思われるでしょうか。
「知らないことを知るのが、理解するってことでしょう?」「知らないことを理解できなければ、どんなに勉強しても知識なんて得られないってこと?」と。
では、次の文を読んでみてください。
「太郎が花子に花を贈った」
簡単に理解できる内容ですよね。太郎という男の子が、花子という女の子にお花を贈っている場面が目に浮かびますよね。
でも、もし「太郎」がこの手の文に使われる典型的な男の子の名前で、「花子」が女の子の名前だという前提知識がなければどうでしょう。さらに言えば、女性は花を好むというやや古典的ではあるものの、共通化された前提知識がなければ?
ある文章を理解するときには、必ずそれについて何らかの予備知識を前提にしているのです。たとえ、明確に意識していなくとも。
ということは、こうも言えます。
「理解する前には、まず『認知』というプロセスが必要である」
「認知」と「理解」とは、似て非なるものです。
たとえばある文章を見て、「こんな言葉が書いてある」と視覚的に感じ取るのが「認知」。それに対して、イメージを汲み取り、意味を読み取り、メッセージを把握するのが「理解」です。
これは、知らない人同士がはじめて会うときの状態とも似ています。初対面の人と挨拶を交わして、いきなりその人を理解するのは至難の業です。
「理解しよう」と思って本を読みはじめる人は、いきなり初対面の相手と親友同士になろうとしているようなものです。当然、「難しい」と感じて、投げ出してしまいたくなるでしょう。
大抵の人間同士は、いきなり親友にはなれません。最初は単なる「知り合い」です。
「認知」は、この「知り合い」の状態を作ることを意味します。少しずつ頭に情報をすり込んで、書かれていることと「知り合い」になっていくのです。
それを何度も繰り返すと、文章との間に親密さが出てきます。難しい言葉もすでに1回目で目にしているので、「ああ、さっきのあれだな」と思えます。回数を重ねるごとにその頻度が増えて、知り合いはだんだん慣れ親しんだ「友人」、そして信頼に足る「親友」へと近づいていきます。
7回読みは、そのための作業です。まず「認知」し、それを「理解」へとつなげていく道筋を作ることが大切なのです。

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最終更新:7/18(火) 19:20
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