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上から目線に聞こえたり、丁寧になりすぎたり…あなたが普段話している言葉は大丈夫?

7/18(火) 12:10配信

PHP Online 衆知(THE21)

普段、何気なく使っていて、決して間違いではないけれど、本来、ビジネスシーンではふさわしくない言葉がある。言葉は大切なコミュニケーション手段の一つ。『誰とでも仲良くなれる敬語の使い方』著者の松岡友子氏に、正しい言葉の使い方をうかがった。

よく使われる言葉が“正しい”とは限らない

 言葉は時代とともに変わりゆくもので、世代間で言葉の常識が異なることはよくあります。ですから、まわりの人が当たり前のように使っているからといって、それが適切で正しい表現とはかぎりません。広く使われることでいつしか市民権を得ていく言葉もありますが、ビジネスにおいては、本来の言葉の使い方をわかったうえで意識的に選んで使っていきたいものです。
 ビジネスのコミュニケーションで言葉が重視されるのは、相手への敬意が最も如実に現われる表現方法であり、相手との心地よい距離感を作る大切な要素であるためです。距離感は同じような立場でも自分と相手の関係性によって異なってきます。一概に「良い・悪い」とするのではなく、その距離感にあった適切な言葉を選ぶためにまずは本来の使い方を知ること。
 そこで、最近よく耳にする、本来のビジネスシーンではふさわしくない言葉を大きく3つの傾向にわけてご紹介します。

丁寧になりすぎている言葉

「~のほう」
「書類のほうをご覧ください」など、「~のほう」をつけて話す人が増えています。使っている本人は「柔らかくて丁寧に聞こえる」と考えている、もしくは敬語が苦手なゆえに無意識に「盛りすぎ」ているようです。たまに使うぶんには問題ありませんが、短い会話の中でも連発している人が見受けられます。ワンパターンなフレーズを繰り返されると、相手には耳障りで不快に感じられます。「書類をご覧ください」で敬意は伝わります。

「ご~していただけます」
「ご利用していただけます」は「ご利用する」+「いただく」で、1人の相手に2つの敬語を使っているのでNG。「利用していただけます」「ご利用いただけます」が正解です。ただし、会話に第三者が登場するときはOK。たとえば「Aさん、Bさんをご案内していただけますか」は正解。「ご案内して」は第三者のBさんに向けた敬語で、「いただけますか」はAさんへの敬語だからです。「1人の相手に敬語は1つ」と覚えましょう。

「おそろいになりましたか」
「書類はおそろいになりましたか」はNG。主語が「書類」なので、モノに対して敬語を使っている状態になってしまうからです。「書類はそろいましたでしょうか」が正しい表現です。一方、「みなさま、おそろいになりましたか」の場合はOK。こちらは主語が「みなさま」なので、人に対して敬語を使っていることになります。動詞に「お」「ご」をつけるとなんとなく丁寧に聞こえますが、モノや身内に対してつけるのは間違いです。

「ちょうだいします」
「ちょうだい」は“相手からもらって自分のものにする”という意味があるので、「お名前ちょうだいできますか」は少々オーバーな表現。ビジネスの場では「お名前をうかがえますか」で十分です。また、電話対応などで「山田はお休みをちょうだいしています」も電話の相手から休みをもらっているわけではないので適切ではありません。また、社内の人間が主語なので「お休み」はNG。「休みを取っております」が正しい表現です。

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