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“原因不明”の頭痛には鎮痛剤よりストレッチ?

7/18(火) 8:00配信

Suits-woman.jp

薬を使わない薬剤師、宇多川久美子です。前回は頭痛・生理痛によく効く鎮痛剤のお話をしました。鎮痛剤は一時しのぎでしかないという話もしましたので、今回は根本的な対策を解説します。

まずは肩甲骨まわりをほぐす

原因不明と言われることも多い頭痛ですが、原因のない痛みはありません。考えられるのはストレス、睡眠不足、運動不足、疲れすぎなどなどですが、これらが引き起こす症状の共通点は、血流が悪くなることです。頭痛を引き起こす大本は血行不良です。特に肩こりからくる血行不良が多く、肩こりと頭痛はセットといっていいでしょう。

ところが肩こりは案外、気づきにくいのですね。ズキズキするわけじゃなし、まだ若いから肩がこっているなんて思わない、ということもあるでしょう。こっていることに気づかないほどカチカチで、感覚が鈍化してしまっているなんていう人もいます。

ではその肩こり、どこから来ているかというと上半身のコリです。特に肩甲骨まわりの筋肉がこっていると、上半身の血流が悪くなり、肩こりにつながります。肩がこれば首の血流が悪くなり、すると首の上にある頭の血流が悪くなり、それが頭痛の原因になるのです。

肩甲骨まわりの筋肉のこり→肩こり→首こり→頭の血流不足→頭痛 

血液は全身を回っています。どこか一か所滞れば、全身の血流が滞ります。デスクの前に座りっぱなし、休み時間にスマホを見っぱなし。という生活では猫背になりがち、肩甲骨のまわりがこりがちです。まずはふだんの生活を見直して、肩甲骨まわりの筋肉をほぐすことを心がけてみましょう。肩こりを治すことが頭痛解消のスタート地点になります。

冷湿布と温湿布、どちらがいいの?

肩こりや上半身のこりが頭痛の原因になると言いました。以前の私も肩こり持ちで、後ろを振り向けないぐらいひどい時期がありました。

つらい肩こりも貼り薬を使うと楽になります。ドラッグストアの湿布の棚で、最近よく目にするのは「バンテリン」「ボルタレン」「フェルビナク」などですね。これらは前回もお話しした「ロキソニン」や「イブ」と同じNSAIDs(エヌセイズ=非ステロイド抗炎症剤)グループに入ります。なにげなく貼ってしまう湿布ですが、鎮痛剤と同じ効用と同じ副作用があります。薬剤が皮膚から入るか、口から入るかの違いです。貼り薬の場合、飲み薬よりも身体への副作用が小さいような気がしますが、錯覚です。皮膚を通じて薬剤が血液に入るので、貼りつづけていると薬剤が過剰になり、胃痛などの副作用を引き起こすことがあります。

肩こりで痛みを感じるのは、そこに炎症が発生しているから。だから鎮痛剤が効くのです。しかし一時的にラクにはなりますが、炎症を鎮めたところで肩こりは治りませんね。むしろ鎮痛剤の成分が血液の流れを抑えてしまうので逆効果と言えます。頭痛と同様、貼り薬を貼りつづけることが肩こりの原因になりかねません。

冒頭でご説明したとおり、肩こりは上半身、特に肩甲骨まわりの筋肉のハリから来ていることが多いので、このあたりの筋肉をほぐし、血流をよくすることが第一です。

ところで、ドラッグストアにはNSAIDsが入っていない比較的、低価格の湿布も売っていますね。このタイプには温湿布と冷湿布があります。私はよく「温湿布と冷湿布、どちらが効きますか?」と聞かれますが、基本的に、あなたが貼って気持ちがいいと感じるほうを貼りましょう。このタイプは薬効がうんぬんというより、皮膚に刺激を与えて血流を促進することに意味があるので、「気持ちいいほう」でいいのです。ただし、捻挫して腫れているなど、明らかに炎症を起こしているときに温めてはいけませんよ。

今回は痛みの大本は「血行不良」であるというお話をしました。血行不良は薬で治すものでも治るものでもありません。猫背をやめて、肩甲骨を動かし、背筋を伸ばして歩く。ちょっとしたことです。すぐできることです。痛み止めを買う前に日々の生活習慣から見直してみましょう。

(教えてくれた人/宇多川久美子さん)
薬剤師、栄養学博士。(一社)国際感食協会理事長。明治薬科大学を卒業後、薬剤師として総合病院に勤務。46歳のときデューク更家の弟子に入り、ウォーキングをマスター。今は、オリジナルの「ハッピーウォーク」の主宰、栄養学と運動生理学の知識を取り入れた五感で食べる「感食」、オリジナルエクササイズ「ベジタサイズ」などを通じて薬に頼らない生き方を提案中。「食を断つことが最大の治療」と考え、ファスティング断食合宿も定期開催。著書に『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)など。

最終更新:7/18(火) 8:00
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