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上下左右に動く「未来のエレヴェーター」、ついに完成

7/18(火) 7:30配信

WIRED.jp

エレヴェーターで知られるドイツの重工業メーカー、ティッセンクルップが、上下左右に動くエレヴェーターを開発していると発表したとき、人々は笑った。そんなエレヴェーターなど聞いたことがない──と。

横にも動く「次世代エレヴェーター」で地下鉄はどう変わる?

誰もがエレヴェーターは2方向にしか動かないことを知っている。上と下だ。一部の人たちは、映画『チャーリーとチョコレート工場』に出てくるウィリー・ウォンカの横や斜め、水平にも動く奇妙なエレヴェーターにちなんで、「ウォンカヴェーター」と呼んだ。ティッセンクルップCEOであるパトリック・バスは、そうした反応について「多少は疑念の声があがりましたが」と、控えめに表現した。

そして3年の開発期間を経て、世の中の疑念を晴らすときがやってきたのだ。ティッセンクルップは新型エレヴェーター「MULTI」をテストするためのタワーを完成させ、安全認証の取得も間近である。

この驚くべき機械は上下左右に動き、これによって斜め方向へも移動できる。ティッセンクルップは最近、MULTIをベルリンで建設される高層ビル向けに販売することに成功し、ほかの事業者への販売も見込まれている。

リニアモーターで自在に移動

「未来のエレヴェーター」は現実のものとなった。それはとても驚くべき構造である。MULTIは、従来のエレヴェーターを支えてきたケーブルを捨て去った。その代わりに高速鉄道や、テスラが試験中のハイパーループに使われているような、リニアモーターを採用したのである。

MULTIのカゴには強力な磁石が搭載されており、それが昇降路のガイドレールに沿って取り付けられている電磁コイルと連動して、カゴを浮き上がらせる。これらのコイルのオン・オフを繰り返すことで、さまざまな方向へとカゴを移動させることができるのだ。

カゴが行き来する際には、「エクスチェンジャー」と呼ばれる分岐点を通る。すべてのカゴには「スリング」と呼ばれるベアリングが取り付けられており、カゴを傾けずに方向転換できる。「方向転換中にカゴが傾くようなことは絶対にありません」と、バスは言う。

これらのシステムは、人をより素早く効率的に輸送するために考案された。速度は重要ではない。ドバイのブルジュ・ハリファで採用されているエレヴェーターの毎分1968フィート(毎分約600m)よりかなり遅く、毎分1000~1400フィートの速度で移動する。これはティッセンクルップが、あえてそう設計したのである(毎分2000フィート以上の速度では、乗客の耳の調子が悪くなったり、吐き気をもよおしたりすることがある)。

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最終更新:7/18(火) 7:30
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