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大谷獲得の布石か。レンジャーズのマイナー選手放出で注目、知られざる「ボーナス・プール」とは?

7/18(火) 10:40配信

ベースボールチャンネル

 メジャー挑戦に注目が集まる北海道日本ハムファイターズ・大谷翔平投手。米メディアは契約金の上限の関係で「今オフの移籍の可能性は低くなった」と報じているが、今後のトレード次第では増額もあり得るようだ。

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■レンジャーズ、大谷獲りの布石か

 ささいなマイナー選手のいちトレードが、思惑を呼ぶ。これも日本ハム・大谷翔平のスケールの大きさか。テキサス・レンジャーズは15日、20歳のマイナー外野手のイエイソン・イリザッリをシカゴ・ホワイトソックスへ放出したと発表した。

 普通のトレードならこれで終わりだが、交換相手は選手でも現金でもない。「インターナショナル・ボーナス・スロット」と明記された。この動きが、レンジャーズの大谷獲りへの布石との見方も、米メディアの中にはある。

 昨年12月に合意された大リーグの新労使協定によって、外国籍の若手選手の獲得ルールが改められた。従来23歳未満の年齢規定が25歳未満へ引き上げられ、契約金に使える総額は一球団あたり1年間で500万ドル前後(約5億円)に制限。ポスティングされれば200億円以上とも言われていた大谷の契約総額が、5億円に制限され、日米で批判を集めたいわゆる「大谷ルール」だ。

 このルールで定める1年間とは、7月2日から翌年の6月15日までを指す。今月2日の解禁後、外国籍の若手との1億円を超す大型契約が相次いだ。これを受け米CBSスポーツは5日に「大谷の今オフのメジャー移籍の可能性はより低くなった。大谷との契約時に使える金額は残されていないだろう」と伝えていた。


■不透明な大谷の移籍。国内での二刀流は見納めか

 レンジャーズもすでに、ベネズエラのウィルダード・パティーノ外野手と130万ドル(約1.5億円)、同国のカイバー・ロドリゲス遊撃手と100万ドル(約1.1億円)、メキシコのダミアン・メンドーサ投手と100万ドル(約1.1億円)の契約に次々と合意。「インターナショナル・ボーナス・プール」を使い果たしたと見られていた。

 ところが、このボーナス・プールはトレードで他球団から譲り受けることができる。それが前述のホワイトソックスへの若手放出の見返りというわけだ。これにより、レンジャーズはまた新たな若手有望株を国外から獲得することができると報じられている。譲渡された額は明らかにされていない。各チームは当初定められた5億円前後の限度額の75%まではトレード対価での増額を許され、理論上は10億円前後まで増やすことができる。

 もっとも5億だろうと10億だろうと、当初噂されていた200億円以上という大谷の市場価値から見れば「目くそ鼻くそ」。このインターナショナル・ボーナス・プールが大谷に適用されるのかは依然不透明なままで、新ポスティングシステムも日米間で議論が始まったばかりだ。

 何より大谷自身、今季は故障で満足なパフォーマンスを全く示せていない。日本ハムの後半戦は他球団より1日遅く18日に函館での楽天戦から始まる。日本では見納めになるかもしれない二刀流の本領、そして移籍ルールの経緯により熱い視線が集まる。

ベースボールチャンネル編集部