ここから本文です

あのDMMが競馬を変えるか。キタサン全弟ほか、良血馬をまとめ買い

7/18(火) 12:02配信

webスポルティーバ

 7月10、11日の両日、日本最大のサラブレッド市場「セレクトセール2017」(主催・JRHA日本競走馬協会)が、北海道苫小牧市のノーザンホースパークにて行なわれた。

【写真】世界が注目する良血馬

 今回で20回目の節目となる開催で、例年、売上額の上昇がとどまるところを知らないこのセールだが、既にスポーツ紙等の報道でもあったように、今年もその数字を伸ばし、2日間で1歳馬と当歳馬の合計462頭が上場、そのうち406頭が売却されて、落札総額は173億2700万円(税抜き、以下同)と、5年連続で過去最高を更新した。内訳として、1億円以上の取引値がついた馬は、昨年の23頭を大きく上回る32頭に上った。これに呼応するように、1億円より下の価格帯でも、軒並み取引が活発となり、全体の売却率、平均価格も上昇し、過去最高額につながることとなった。

 その要因のひとつとして考えられるのが、この1年でのセレクトセール出身馬による好成績だ。一昨年のセレクトセール以降の1年間でGI勝利はミッキークイーンの秋華賞のみだったのが、昨年のセレクトセールからの1年間では合計8つのGI(海外を含む)勝利を記録した。

 とりわけ大活躍だったのは、「サトノ」の冠名でおなじみの里見治氏の所有馬だ。サトノダイヤモンド、サトノクラウンでGIを各2勝、サトノアラジン、そしてこのセール出身ではないがサトノアレスでGIを1勝ずつと、これまでGIを勝てそうで勝てなかったのが嘘のような快進撃を見せている。ここ数年は億単位の高額購買の常連で、もともとの潤沢な資金に加え、今年はレース賞金も加わったため、今回はより多くの購買が予想されていた。

 実際、その期待に応えるような高額落札を連発した。中でも、上場番号107の母リッスンの2016(牡1歳/父ディープインパクト)は、2億7000万円と、1歳セッションでの最高値を記録。これを含めて、ディープインパクト産駒6頭、ロードカナロア産駒1頭の”億超え”ホースを購買。総額では16億9700万円とセリ参加者の中でもダントツ、里見氏自身としても昨年の13億2700万円を3億以上も超える購買となった。

 昨年、アイルランドの競走馬グループ、クールモアとの競りをジャパンマネーで退けたように、今年も存在感を示した里見氏であったが、2日目の当歳セッションで上場番号362イルーシヴウェーヴの2017(牡0歳/父ディープインパクト)を巡っては、超高額の攻防の末に敗れることとなった。2日間を通じて最高落札額の5億8000万円で落札したのは、「アドマイヤ」の冠名でおなじみの近藤利一氏だった。今年、GIヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードもこのセール出身だ。

 3億を超えてからの攻防は間髪入れずに1000万円単位で入札額が上乗せされていく、まさに札束のボクシング。かつてはセレクトセールにおいて「億超え」購買の常連だったが、ここ数年は大きな買い物は少なかった近藤氏。「まだまだ健在という意地を見せたかった」と、久々に「らしさ」を見せて、ノーガードの打ち合いを制した形となった。

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
10月5日(木)発売

定価 本体1,593円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 いざ決戦のシーズン』
■オータムクラシック2017
■宇野昌磨、本田真凜ほか

Yahoo!ニュースからのお知らせ