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U19W杯で歴代最高の10位。接戦の連続に日本バスケの未来が見えた

7/18(火) 17:30配信

webスポルティーバ

 世界のトップ10入り――。たとえミラクルは起こせなくとも、この夏のU19日本代表は、世界でインパクトを残したチームだったことは間違いない。

【写真】18年ぶりにワールドカップに出場のU19のメンバー

 7月9日までエジプトの首都カイロで開催されたU19ワールドカップで、日本は大健闘の10位という成績を収めた。世界のトップ10入りは、A代表を含めたFIBA(国際バスケットボール連盟)主催の大会では歴代最高順位。アジア予選を勝ち抜いて世界大会に出ることさえ難しい男子バスケの実情を考えれば、アンダーカテゴリーとはいえ明るい話題だ。

 日本は昨年のU18アジア選手権で準優勝して18年ぶりの出場権を得たが、ワールドカップ本選にはNCAAの強豪、ゴンザガ大で1年プレーした八村塁を大会直前に招集した。その八村と出場権をつかんだメンバーたちが「世界を驚かそう、ミラクルを起こそう」との思いで、一体となって戦ったのだ。

 予選ラウンドでマリに1勝を挙げ、ベスト8進出を決めるイタリア戦は2点差で惜敗。目標としていたベスト8入りは逃したものの、順位決定戦では「アジアで1位になる」「世界のトップ10に入る」と再設定した目標のもと、アジアのライバルである韓国、開催国のエジプトを下して大会3勝をマーク。アジア1位とトップ10という目標をクリアした。

 特筆すべきは、優勝したカナダに25点差で敗れた以外はすべてが接戦だったこと。決勝に進出したイタリアとベスト4のスペイン、9位決定戦のプエルトリコらの強豪国と対等に戦い、エジプトにはアウェーの洗礼を受けながらも延長を制し、韓国には11点のビハインドを負いながらも、4Qに30-6と圧倒して勝った。こうした粘りはA代表では、なかなか見ることができない。これまでの男子チームにはない底力をU19代表は発揮した大会となった。

 収穫は数えきれないほどあるが、大きな括りで言うとふたつ。ひとつは、チームワークを発揮するに至った準備の重要性を再確認したことだ。

 指揮官であるドイツ人のトーステン・ロイブルは大会を迎えるにあたり「この年代の海外選手はプロでプレーする選手がいる。日本の大学生はそのギャップに驚く」と懸念していた。そのため、昨年10月から月1回の強化合宿で選手選考を兼ねながら競争心を植え付け、チームケミストリーを高めてきた。6月上旬にはチェコU19代表を招集して国内で3ゲーム、大会直前にはドイツ遠征で2ゲーム戦い、”世界とのギャップ”を埋めることを目的として試合経験を積んだ。オフェンスではスピードとスペーシングを生かした攻めでボールをシェアしてシュートセレクションにこだわり、ディフェンスではオールコートのトラップディフェンスや、約束事を守るローテーションを徹底するなど、小さくても戦えるチーム作りを行なった。

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