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水を運ぶ選手・鈴木啓太が残した功績 中村俊輔「勉強になった存在」、小野伸二「リスペクト」

7/18(火) 12:40配信

Football ZONE web

17日に鈴木の引退試合 中村のアシストから2ゴール 「多くの忖度があった(笑)」

 浦和レッズ一筋でプレーし、2015年シーズンで現役を引退していた元日本代表MF鈴木啓太の引退試合が、17日に埼玉スタジアムで行われた。現役選手、引退した選手と錚々たるメンバーが集まったなかで、鈴木は前半にアテネ五輪を目指した日本代表や、イビチャ・オシム監督が率いた当時の日本代表選手を中心にしたメンバー、後半は2007年にAFCチャンピオンズリーグを制した浦和を中心にしたメンバーの中で90分間プレーした。

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 前半に2ゴールを挙げた鈴木は試合後に「僕に点を取らせてくれるために、多くの忖度(そんたく)と言うんですか(笑)、それがあったように感じましたけど、個人的に1試合で2ゴール取ることはなかったので、非常に嬉しいですね」と話したが、その2点をともにアシストしたのはMF中村俊輔(ジュビロ磐田)だった。スタジアムを唸らせるようなラストパスを出した中村は、鈴木についてこう語った。

「オシムさんが代表監督の時のレッズは、闘莉王が目立つ中で、啓太はチームの一員として凄いものがあった。役割を考えて、一歩引いてプレーできる勉強になった存在ですね。一緒にやっていくうちに“水を運べる選手”なんだなと。評価されづらいけど、チームに必要な選手で、よくサッカーを知っているし、バランスを考えて嫌な仕事もできる」

 オシム監督は、鈴木を評して「水を運ぶ選手」というワードを使った。2006年8月から病魔に倒れて退任が決まる前のラストゲームになった07年10月まで、20試合を戦ったオシムジャパンの中で、鈴木は唯一全試合に出場した選手だ。オシム監督から絶大なる信頼を受けたボランチは、中村など攻撃陣を常に下支えする存在だった。この日の中村の2アシストは、その恩返しという形になったのだろうか。

小野も出場「啓太以上に楽しんじゃった」

 一方で、後半にプレーしたチームメートの中にはMF小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)がいた。札幌で現役を続けていることもあり約10分間の出場だったが、軽やかなボールタッチでスタジアムを沸かせ、FWワシントン、MFロブソン・ポンテらと魅惑の攻撃を組み立てた。鈴木はゴール前に飛び出していった前半とは違い、一歩引いてその豪華メンバーを支えるようにプレーした。

 小野は鈴木が入団した年には浦和で完全なる中心選手としての地位を確立していた。オランダ移籍後に浦和に戻ってからは、ボランチのレギュラーを不動のものにした鈴木と数々のタイトルを獲得している。

 小野は「啓太以上に楽しんじゃったかなと思いますね。やっている時に、啓太のことを考えなきゃいけないんだけど、忘れていた一瞬があって(笑)。ワイワイやっていましたね。試合中なのにベンチも盛り上がって、楽しくやれて良かったですよ。彼の人間性やサッカーへの思いは、後輩ですけどリスペクトしているので。これから第二の人生が始まりますけど、必ず成功すると思います」と、笑顔を見せていた。

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最終更新:7/18(火) 12:40
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