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繁忙期も定時即帰りの課長補佐に若手キレる!だがその正体は…

7/18(火) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 あなたの周りに、暇そうで仕事もできなさそうに見える上司・同僚はいませんか?そのような上司・同僚に対して、あなたは腹を立てているかもしれません。でも、本当に彼らを理解できているでしょうか?

 実はそんな『トンデモ社員』こそ、会社を救う存在かもしれないのです。

 中規模システム開発企業X社で、経理部に勤務している課長補佐A氏。50歳手前にして、風貌は60代以上。とはいえ、貫禄があるわけでもなく、年老いたという感じの目立たない存在。そんなA氏への周りからの評判は、最悪でした。なぜなら、他の人が忙しく働いている中、日中は何をやっているかわからずに、ぼーっとしているばかりだからです。

 終業時刻である17時半の定時になる前から帰宅準備をしていて、すぐに帰ってしまう、まるでドラマのダメ社員そのままといった人でした。部外からも評判は良くなく、特に若手社員からは「経理部の給料泥棒」とまで陰口を叩かれていました。

 部内では、さらに不評。上司となる課長は年下で、いつもA氏に対して敬語で話しています。そんなA氏に、部下も強く言えるわけがありません。また、特に昼過ぎには時間のかかりそうな仕事は部下に押し付け、部下がわからないことがあっても、定時に帰ってしまいます。

 X社では2~3年間で異動することになっている若手社員たちから、「Aさんの部下にだけはなりたくない。もしそうなったら、しばらく自分のやりたいことは何もできない」とまで言われていました。

 仕事ができなくても、会社を盛り上げるようなムードメーカーであればまだいいのですが、パソコンのディスプレイを見ながらブツブツ言っているような日中を過ごすA氏。昼食を他の人と一緒に食べに行くようなこともありません。

● 繁忙期でも定時に帰るA氏に 若手社員がついにキレる

 最近、人手不足が続いているX社では、繁忙期となる年度末には残業が増えていました。そのような中でもA氏は当然のように定時に帰ってしまいます。部下たちに指示を出してから帰るのですが、その指示も言いっ放し。ついにはある若手社員が怒り、

 「Aさんがやった方が早いじゃないですか。自分でやってくださいよ!」

 と反論しましたが、逆に高圧的な口調で

 「上司からの指示です。やってください、お願いします」

 と言い返される始末。

 さすがに関係が悪くなったのを察知した経理部長が、若手社員たちだけとの懇親会を開催。直談判のチャンスだと血気盛んな若手社員たちに、部長から一言ありました。

 「お互いに事情があるんだから、Aさんだけは責められないぞ。お前たちもきちんと自分たちの仕事をもっと生産的にできるように頑張れ」
「何でですか。俺たち若手社員はちゃんと仕事してますよ。Aさんが何もせずにすぐに帰ってしまうんじゃないですか!」
「とにかく、話があれば俺や課長が聞くから。Aさんはこの部署で長く、知っていることも多いんだから」

 結局、若手は部長に説得されてしまいました。その後もA氏が態度を変えることはありません。いつもだるそうな姿で行動し、定時で帰るA氏に対し、若手社員はぶつけようのない憤りを感じていました。

● 関連企業の倒産ニュース! 経理部の若手やA氏は?

 そんな時、ある大規模システム関連企業が倒産するというニュースが経営陣に伝わりました。慌てた経営陣から、今まできちんと行ってこなかった取引先の与信管理をすぐに行うようにと、経理部への緊急の指示が出されました。

 ただでさえ忙しい中、やったことのない仕事を振られるということで、経理部の若手社員には緊張が走りました。ノウハウがない以上、全てを外部に委託することも考えなければいけない。それでも担当者はつけなければいけないし、そもそも全て外部委託する予算がない。

 この混乱の中、唯一冷静だったのはA氏でした。

 「普段の仕事は、ほとんど他の人へ振っているA氏が、また自分ではやらずに周りの社員たちに押し付けるに違いない」と若手社員たちは、さらにイライラを募らせました。「Aさんが会社を辞めてくれたら、予算ができるかもしれないのに……」とそんなことを言う社員もいました。

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