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空き家の有効活用 「マイホーム借上げ制度」に注目集まる

7/19(水) 16:00配信

マネーポストWEB

 総務省2013年調べによると、空き家所有者の約7割が空き家を放置しているため、全国にある空き家は約820万戸に。財産というより悩ましいお荷物と化している空き家は、売るのがベストと専門家は言う。

 しかし、すぐ売れない場合、空き家のままにしておくより、維持管理費分を浮かせる手段として、賃貸にして家賃収入を得ようと考える人も多い。不動産の調査・コンサルティングを行うスタイルアクトの沖有人さんは、こう語る。

「相続した空き家が、賃貸できる物件なのか考える際に大切なのは、立地と築年数です。というのも、郊外や地方は借り手がつきにくく、また、築30年などの老朽化物件をリフォームした際の修繕費や設備代が、家賃収入を上回る可能性が高いためです」(沖さん)

 もちろん固定資産税などの税金もかかるため、設備投資費と合わせると、家賃収入があったとしても、収支はプラスマイナスゼロか、むしろマイナスになるケースが多い。単に維持管理する以上の費用と手間がかかってしまう。

「ただ、再利用の方法はいろいろあります。例えば、実際にあったケースとしては、古い空き家を改装して農家民宿にしたり、レストランやギャラリーに改築して貸す方法です」(沖さん)

 今後は、シェアハウスや外国人に人気の民泊にして、収入を得る方法も注目されている。また、国土交通省が提唱するDIY賃貸にするのもおすすめだ。

 これは、借り手が好きなようにリフォーム(DIY)できるのを条件に空き家を貸し出すシステム。貸主は修繕する手間や費用が省け、一方で借り手は、自分好みの家を造れるのが利点だ。

 お金と労力をかけてリフォームするため、ゆくゆくは買い取りまでしてもらえるケースもあるという。特に、築古物件にはもってこいのシステムである。

安定した賃料収支のマイホーム借上げ制度

 逆に、築年数の浅い物件なら、移住・住みかえ支援機構(JTI)の「マイホーム借上げ制度」が注目されている。

 これは50才以上を対象に住宅・マンションを借り上げ、賃貸用に転貸し、安定した賃料収入を保証する制度だ。

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最終更新:7/19(水) 16:00
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