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耐えられない韓国御用マスコミの軽さ

7/19(水) 12:20配信

Wedge

 7月2日、韓国の文在寅大統領が3泊5日の米国訪問を終え韓国に帰国した。出発前の文在寅大統領には「課題」が山積していた。朝鮮半島において米国が最も敏感に反応する北核問題、そして米国だけではなく、中・日も注目するTHAADミサイル配置問題、米国が再協議を求めているFTAがそれである。

 どれも韓米関係に大きな影響を及ぼす重要な案件であり、これらの問題に比べたら6月24日に韓国の大法院(最高裁判所)が駐韓米大使館を囲むデモ行進を許可して、米大使館側の抗議を受けたことなどは優先順位から見ると後順位の問題なのかもしれない。

 文大統領の訪米に対して韓国マスコミは「成功」と評価している。大きな成果といえるようなものはなく、世界にアピールできるような共同声明を発表したわけではないが、韓米同盟の絆を再確認し、トランプ政権とも友好関係を築いていく第一歩を踏み出したという評価を得ているのだ。

 しかし、大統領が無難に米国訪問をこなしたとの評価を受けている一方、今回の訪米で韓国内から失笑を買った人たちがいる。それは大統領を同伴取材した「韓国マスコミ」である。

乱気流で激しく揺れる飛行機の中で 機長の着席指示とベルト着用サインを無視した大統領

 今回の訪米は大統領就任後の初めての海外訪問であり、相次ぐ北朝鮮のミサイル実験で緊迫した状況の中で行われた。韓国マスコミの関心がいつも以上に高いのは当然で、120人に及ぶ記者たちが大統領に同行し密着取材を行った。問題が起きたのは6月28日韓国を離れ、米国に向かう機内で行った記者との懇談会の場だ。

 飛行中の機内で大統領は、座席に座っている記者たちに向って、立ったままマイクを握って話をしていた。その時突然、機体が大きく揺れ始める。乱気流にぶつかったのだ。隣にいた補佐官たちは椅子や壁で体を支え、かろうじて立っていた。

 機長が着席を指示する機内放送を流し、同時に座席のシートベルトのサインが点灯した。そこで警護室長が文大統領に着席を勧め、記者たちには「ここまでにする」と了解を求めたが、文大統領は機長の指示と警護室長の進言を聞かずに「あと1分だけ話す」と立ったまま話を続けたという。

 言うまでもなく、飛行機の中で機長や乗務員の指示は絶対的だ。数百人の命に関わる問題だからだ。文大統領の行動は擁護しようのない「過ち」だ。実際、ネット上には「手本にならなければ大統領がこれでいいのか」「安全を無視して起きたセウォル号沈没事故をもう忘れたのか」といった失望や批判の声が多く見られた。客観的に見れば明らかに軽率な行動であった。しかし、韓国マスコミの目にはそれが「カッコ良く」映ったようだ。

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最終更新:7/19(水) 12:20
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