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吉野家の『サラ牛』で話題の「サラシア」って何?

7/19(水) 7:20配信

@DIME

各牛丼チェーンが糖質を抑えたい層をターゲットにさまざまな施策を展開する中、吉野家は「サラ牛」や「サラシア牛丼」を打ち出した。「サラシア」とはインド・スリランカの伝統医学であるアーユルヴェーダで古くから親しまれており、食後の血糖値急上昇をおだやかにするという植物だ。

ったいこのサラシア、どんなものなのか。英国アーユルヴェーダカレッジの校長・山田泉さんに聞いた。

■牛丼チェーンの糖質を抑えたい層向け施策

糖質オフブームが続く中、吉野家・松屋・すき家の有名牛丼チェーンは、それぞれ対策を講じていることはすでに知っている人も多いだろう。松屋とすき家はご飯を豆腐に替える方法を取った。また、すき家についてはうどんの麺に低糖質のこんにゃく麺を使用することもしている。

そんな中、吉野家は2017年3月1日より通販限定で「サラ牛」を発売。2017年7月3日からは全国の吉野家店舗にて「サラシア牛丼」の販売を開始した。いずれも「サラシア由来 サラシノール」が入っており、糖分や血糖値が気になる人に向け、健康対策を勧めている。

■糖類が小腸から吸収されにくく血糖値の上昇を抑える

そんなサラシアは、古くから親しまれてきた天然植物だそうだが、いったいどんなものなのか。吉野家で展開されたからには、今後、多くの日本人の胃袋に収まるであろう。英国アーユルヴェーダカレッジ山田泉校長は次のように教える。

「サラシアは東南アジアや南米に自生する樹木で、そのうちスリランカのものをサラシア・レティキュラータといいます。シンハラ語ではコタラヒムブツ『神の恵み』と呼ばれています。アーユルヴェーダにおいて、糖尿病の治療や肥満、高血圧の予防に使われています」

「サラシアのサラシノールとコタラノールという成分が、炭水化物の消化の最終段階であるオリゴ糖をブドウ糖に分解する消化酵素の働きを阻害するため、糖類が小腸から吸収されにくくなり、血糖値の上昇が抑えられます」

「糖類の分解がオリゴ糖でとどまるため、そのまま大腸まで運ばれ、善玉菌が増え、腸の働きが活発になることから、便秘の改善や美肌にもよい影響をもたらすといわれています」

■サラシアを家庭で取り入れるには?

血糖値上昇を抑えられる上に、腸への良い効果も期待できるとするならば、家庭でも取り入れたくなる。どんな方法があるだろうか。

「本場スリランカでは、サラシアの木を削って作ったコップに水を入れて飲んだり、食事前にお茶として飲んだりするのが一般的な使用方法です。すでに日本でもサプリ、お茶、ペットボトルなどの形で、健康食品として販売されています。血糖値上昇を抑制するという意味では、食前が有効です。なお、糖尿病の治療薬を飲んでいる方の併用は、医師のアドバイスに従ってください」

■糖の吸収を抑える働きのある食品

ところで、サラシアの他に、糖の吸収を抑えるような食品はあるのだろうか。

「糖の吸収を抑える働きのある食品としては、酢、水溶性食物繊維(※)、玉ねぎなどが一般的です。また、桑の葉やギムネマなどのお茶も有用とされています。

桑の葉はサラシアと同様に小腸からの糖の吸収が抑えられることによって、血糖値の上昇が抑制されますが、ギムネマの葉を噛み続けると甘味を美味しいと感じなくなることから、糖類の摂取を抑えられると考えられています」

※水溶性食物繊維…水に溶ける食物繊維。リンゴ、バナナ、柑橘類、昆布・わかめなどの海藻類に多く含まれている。

いまでは糖質を多く摂取することが気になるときに外食利用をする際にも、サラシア由来のものや豆腐、こんにゃく麺など、さまざまな選択肢が増えた。それぞれどんな意味があるのか、どんな働きをするのか意識しながらうまく取り入れるのがよさそうだ。

取材協力
英国アーユルヴェーダカレッジ
校長 山田 泉さん

取材・文/石原亜香利

@DIME編集部

最終更新:7/19(水) 7:20
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