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二重国籍疑惑を報じると「差別主義者」なのか

7/19(水) 9:06配信

東洋経済オンライン

 民進党の蓮舫代表は7月18日午後、党本部で自身の二重国籍疑惑を釈明する会見を開いた。同時に台湾政府の「喪失戸籍申請書」「中華民国のパスポート」「喪失国籍許可証書」、目黒区の「不受理証明書」「戸籍謄本(氏名と生年月日、および国籍選択の宣言日が記載)」の各資料も公表した。

 「本来戸籍は開示すべきではないと思っています。また誰かに強要されて戸籍をお示しをするということはあってはならないことは、まずもって申し上げさせていただきたいと思っています」

 会見の冒頭で蓮舫氏はこう述べている。確かに重要な個人情報が記載されている戸籍は、安易に開示すべきものではない。だがそもそも、蓮舫氏が戸籍を開示しなければならなかったのはなぜか。代表に就任して10カ月、なぜ十分な説明を行わなかったのか。そしてこの会見をもって二重国籍疑惑は晴れたのか。こうした疑問について解説していこう。

■「ごめんなさい、それわかんない」

 蓮舫氏の二重国籍疑惑が問題化したのは、昨年8月11日に「言論プラットフォーム・アゴラ」に八幡和郎徳島文理大学教授が寄稿した「台湾から帰化した蓮舫が首相になれる条件」がきっかけだ。

 蓮舫氏の二重国籍疑惑に関する八幡氏の論考はこれに限らない。アゴラに限らず、「夕刊フジ」でも八幡氏は次々と書き続けた。同時に蓮舫事務所に取材を申し込んだが、返事はなかったという。一方で蓮舫氏は「ヤフー」のロングインタビューには応じている(9月9日掲載)。

 すでに二重国籍疑惑はネットでヒートアップしていた。というのも、9月15日に民進党代表選が行われ、岡田克也前代表から事実上の後継指名された蓮舫氏の当選が確実視されていたからだ。

 しかし蓮舫氏は代表選告示日(9月2日)の会見で「台湾国籍を放棄し忘れているという指摘があるが」との質問に対し、「ごめんなさい、それわかんない」と返答した。ようやく自身の二重国籍を認めたのは9月13日だったが、この時はもう党員・サポーターの投票は完了していた。

 もっとも台湾籍離脱に向けての努力は行われていた。

 9月23日には台湾代表処から離脱手続きが完了した旨の連絡があり、喪失国籍許可証書等が交付された。これに基づき蓮舫氏は9月26日に外国国籍喪失届を提出するが、日本が台湾を政府承認していないために書類が戸籍法106条2項に該当しないとして10月7日に不受理となっている。

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