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チームの勢いを象徴した広島・新井貴浩の逆転3ラン

7/20(木) 11:56配信

週刊ベースボールONLINE

 最大6点差を引っくり返した。7月7日のヤクルト戦(神宮)。先発した戸田隆矢が5回までに7失点し、広島は序盤から劣勢に立たされた。

 4回に1点を返したものの、5回終了時点で6点を追う展開。2番手の九里亜蓮も味方打線が2点を取った直後の7回に1点を失った。3番手のジャクソンが8回を無失点でしのぎ、5点を追う展開のまま、9回へと移った。

 ヤクルトも万全を期して新クローザーの小川泰弘を送り込んだ。しかし、先頭の代打・バティスタが左中間へ本塁打。一死からは菊池涼介が左翼スタンドへ運んだ。それでもまだ3点差。しかし広島打線は脅威の粘りを見せた。

 三番・丸佳浩が四球の後、二死一塁から松山竜平が中堅への適時二塁打で2点差。西川が内野安打で続いた。2点を追う9回二死一、三塁で代打・新井貴浩が登場した。

「回ってくる予感はしていた。みんながつないでくれた。何としても打ちたかった」

 センターバックスクリーンへ飛び込む逆転3ラン。この回一挙6得点で試合を引っくり返してみせた。

 ベンチも新井の代打の前に西川に代えて代走・野間峻祥を起用。モーションは大きかったが、あえて走らせず、新井をアシストしていた。前半戦に挙げた白星の半分以上を逆転で勝ってきた、“逆転のカープ”が見せた底力だった。

 打線はつなぐ意識で後ろへとバトンを渡し、年下の選手のパスを新井がゴールまで運んだ。意思疎通、一体感、集中力。広島の前半戦を象徴する一戦だった。

写真=内田孝治

週刊ベースボール

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