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EDは大病のサイン 心筋梗塞患者の3分の2が発症とのデータも〈AERA〉

7/22(土) 16:00配信

AERA dot.

 EDかもしれない。でも病院に行くのはちょっと……というあなた。もしかしたら深刻な病気が隠れているかもしれません。

 診察室を訪れた40代前半の男性がためらいがちに口を開いた。

「最近、勃起力が落ちてきて……。男性更年期じゃないかと思うんです」

 昭和大学藤が丘病院泌尿器科教授の佐々木春明医師が男性を問診すると、近ごろ汗をかきやすく、疲れやすくなったという。そこで血液検査をしたところ、血糖値が通常1デシリットルあたり70~110ミリグラムのところ、470ミリグラムの値が出た。糖尿病だ。

「ED(勃起障害)の陰には糖尿病や高血圧などの生活習慣病が隠れていることが多い。受診をためらううちに見逃されてしまい、深刻化するケースもあります」(佐々木医師)

●動脈硬化の可能性も

 EDにはストレスやプレッシャーなどによる心因性のものと、血管や神経に問題がある器質性のものがある。勃起がうまくいかなくなると、多くの人は心因性のものと思いがち。だが、実は、大きな病気のサインという可能性もある。なぜなら、通常、勃起は性的刺激によって陰茎の動脈が広がり、血液が流れ込むことで起きるが、陰茎に十分な量の血液が流れない理由として「動脈硬化」の可能性があるからだ。糖尿病や高血圧も動脈硬化を引き起こすとされる。

 動脈硬化で血管が狭くなったり、詰まったりすると、心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な症状が起きることも。順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科の辻村晃教授は「EDは心臓や脳の血管障害の予兆」と指摘する。

「陰茎動脈は直径1~2ミリと体の中でも特に細く、動脈硬化の障害が最も早く現れます。心筋梗塞などの冠動脈疾患を患った男性の3分の2が、3年前からEDを自覚していたという海外からのデータもあり、まずはEDを自覚したら早めに病院を受診してほしい」

 EDは体からのSOSサインでもあるが、あまり知られていない。バイエル薬品が2016年に実施したインターネット調査(サンプル数1030)によると、「ED症状がある人はない人と比べて将来脳梗塞や心筋梗塞になりやすいと思うか」という質問に、「思う」はわずか12.8%しかいなかった。

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最終更新:7/25(火) 15:18
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