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名選手は名監督にあらず? 次に来るドイツの新世代監督5人

7/20(木) 19:20配信

footballista

モダンサッカーを研究する若手監督の台頭が目立つ近年のブンデスリーガ。その極めつけが、ケガで早々に引退を余儀なくされ選手としてのキャリアはほぼ皆無にもかかわらず、昨季ホッフェンハイムを3位へと大躍進させた29歳のナーゲルスマンだった。彼に続くのは誰だ?


選・文 遠藤孝輔


DFBアカデミーの首席

Domenico TEDESCO
ドメニコ・テデスコ
(シャルケ)
1985.9.12(31歳)

フースバルレーラー(S級)ライセンス取得に必要なドイツサッカー連盟(DFB)の講習会で最高成績を収めた理論派。ホッフェンハイムの下部組織で研鑽を積み、今年3月に2部エルツゲビルゲ・アウエの監督に大抜擢された。プロを率いるのは初にもかかわらず、6勝3分3敗と完璧に近い成績で最下位だったチームを残留へと導いた。迎える新シーズンはシャルケの指揮官として自身初の1部リーグに挑む。ホッフェンハイムでは[4-3-3]を用いていたが、新天地では[3-4-3]を即座に軌道に乗せ、戦術家としての手腕を見せつけた。友人であるナーゲルスマン同様、プロ選手経験を持たない叩き上げだ。


和を重んじるデータ主義者

Alexander NOURI
アレクサンダー・ヌーリ
(ブレーメン)
1979.8.20(37歳)

13年夏に4部クラブで監督業を始め、昨シーズン途中からブレーメンを指揮。フースバルレーラー講習会の同期であるナーゲルスマンと同じように、選手一人ひとりのデータを取り、それに基づいた練習メニューを構築するモダンな指導者だ。和を重んじるタイプでもあり、通常より1日早いアウェイ遠征を敢行するなどして、チームの雰囲気作りに努めている。フレキシブルに采配を振るのが身上。昨シーズン終盤は中央突破重視の戦術を採用していた。個の力に左右されない組織作りに定評がある。


育成名人かつアイディアマン

Hannes WOLF
ハネス・ボルフ
(シュツットガルト)
1981.4.15(36歳)

クロップの誘いでアマチュアクラブからドルトムントの下部組織に加わったのが28歳の時。U-17、U-19ブンデスリーガで優勝に導くだけでなく、プリシッチやパスラックをトップチームに送り込み、昨年9月、35歳の若さでドイツ南部の名門に引き抜かれた。日本代表の浅野拓磨をインサイドMFで起用するなど驚きのコンバートを見せる反面、格下との一戦でも状況に応じて守備的に振る舞うなどリアリスティックな考え方の持ち主でもある。


大学院出身の変わり種

Marc-Patrick MEISTER
マルク=パトリック・マイスター
(カールスルーエ)
1980.7.23(36歳)

プロ選手経験はなく、レアル・マドリー大学院でサッカーのノウハウを学んだ変わり種。昨夏にカールスルーエU-17監督に就任すると、トップチームのコーチを経て監督に上り詰める大出世を遂げた。格上が相手でも攻撃的な姿勢で臨むアタッキングフットボールの信奉者だ。

謙虚に学ぶ元ドイツ代表FW

Patrick HELMES
パトリック・ヘルメス
(ケルンII)
1984.3.1(33歳)

膝のケガにより31歳の若さでの引退を余儀なくされたFWで、昨年末からケルンIIで監督キャリアをスタート。元ドイツ代表という実績を振りかざさず、コーチ陣など周囲の助言に耳を傾けつつ、ユース選手の育成にあたっている。トップチームを率いる日も遠からず訪れるかもしれない。

最終更新:7/20(木) 19:36
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