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転職で「不採用」となる3大理由とは

7/20(木) 17:39配信

日経BizGate

人材不足でも減らない「不採用のメカニズム」

 厚生労働省が発表した2017年3月の有効求人倍率は、1.45倍。バブル期ピークの1992年1月以来の高水準となっています。この有効求人倍率は「求職者1人当たりの求人件数」を指していますが、リーマン・ショックで求人が激減した6年前のじつに2倍以上という好況ぶりです。

 そんな環境の中でも、依然、「募集資格を満たしているのに不採用になってしまう」という数は減っていません。しかも、不採用になった理由が、応募者に正確に伝わることはほとんどない、と言ってもいいかもしれません。むしろ淡々とした「お祈りメール」が届くだけ、場合によってはそれすら届かないことも多いのではないでしょうか。

 不採用通知が届かない理由は、人事や人材紹介会社のキャパシティーが不足して手が回らず、そのままになっているケースや、候補者が複数いたりする場合に採用選考が長引いて「保留扱い」になったまま時間が経過してしまっているケースが多いと思われます。いずれにしても、書類提出や面接をしてから、数週間経っても返事がない場合、最終的に内定に至る可能性はきわめてまれですし、仮に採用になったとしても、応募者側が企業の姿勢に不信感を募らせて辞退に至るということもあります。

 ここでは、「どのような理由で、そもそも不採用というジャッジがされているのか」というところにフォーカスします。不採用が生まれる背景には、大きく3つのパターンがあります。

●不採用理由の真相【第1位】スペック不足型

 「応募資格を満たしているはずなのに不採用になってしまう現象」の過半数は、ご想像の通りの「求める要件に今一歩足りなかった」というスペック不足です。具体的には、

 ・ 数年後の課長候補として、経験10年前後のリーダークラスを募集していたが、今一歩経験が足りない
・ 官公庁向けの営業経験がある人材を探している中で、ほかの候補者のほうがより長く経験している
・ 月次・年次の決算処理ができて、できれば株主総会も任せたかったが、株主総会業務はアシスタント経験しかない

など、いずれも募集背景で求める要件に少し不足があるか、他の応募者との相対評価で残念ながら劣位になってしまうケースです。

 1件の求人には、約30人の応募者がいることが多いのですが、実際に、その募集タイミングでほかにどんな応募者が集まっているかという、時の運にも左右されます。あえて対策を挙げるとすれば、公開されている募集条件は「応募に必要な最低限の条件でしかない」ということを念頭に置いて、応募する求人の精度を上げていく方法です。

 ただ、自分が興味を持った1件の募集を狙う目に見えないライバルは常にたくさんいるので、やはり精度を絞って応募数を減らすよりは、少しでも機会を増やすために、あまり自分の中での期待値を上げずに、まずは応募してみることをお勧めします。

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最終更新:7/20(木) 17:39
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