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【木村和久連載】ゴルフではなぜ、アドバイスとレッスンが禁止なのか

7/20(木) 7:50配信

webスポルティーバ

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第114回

 ゴルフにおいては一応、どちらも禁止行為であるアドバイスとレッスンについて、今回はお話ししたいと思います。双方、似て非なるもので、まずはプレー中のアドバイスについて。

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 前述のとおり、ラウンド中、同伴競技者同士のアドバイス行為は禁じられています。これは”フェアプレー精神にのっとり”というやつで、特定の人間に有利な情報をもたらさないことになっています。

 ただし、キャディーさんからのアドバイスは関係ありません。みんなのキャディーですから、グリーン上でラインがどっちに切れるなど、アドバイスしてもらっても結構です。

 ついでに言うと、客観的な情報は共有できるので、それはアドバイス行為にはなりません。例えば、「グリーン方面はいつもアゲンストの風が吹いている」とか、「グリーンは池に向かって順目で速い」とか、そういう情報はプレーヤー全員で共有できます。

 それでは、禁止されているアドバイス行為となる情報って、何でしょう?

 例えば、同伴プレーヤーに「今、何番アイアンで打ったか教えて?」と聞かれて、教えてしまうこととか。別にそれを隠したり、聞いたりしなくても、打った人のキャディーバッグを覗いて、欠けている番手を見れば判断できますけどね。

 そもそも、同伴者が7番アイアンで打ったからって、それが何の情報になるのでしょうか? 負けじと「俺は8番アイアンで」……って、そこを競ってどうする!?

 私はユーティリティー派なので、同伴競技者のアイアンの番手はまったく気にしません。しかも、最近のアイアンはロフトが立ち気味です。要は、昔は7番アイアンだったロフトが、今は8番アイアンになっている場合があります。それは、「俺は8番アイアンで150ヤード飛ぶ!」といった、アマチュアゴルファーの自慢したいニーズに応えているだけです。

 ゆえに、人によってアイアンのロフトの個体差が違いすぎるので、比べても参考にならないのです。むしろ、そういう情報を入れないほうが気持ちよくショットが打てます。

 例えばショートホールで、たまたま自分が4番目に打つことになったとしましょう。そして、前の3人がグリーン手前にショートしている――これは、アゲンストの風が強いのかも。ならば、強めに打ったほうがいいってわかりますよね。

 アドバイスで情報を得るよりも、そういう情報把握のほうが有意義です。

 アドバイスはダメですが、独り言であれば、よさそうです。ゴルフ漫画でもよく「このグリーンは予想以上に切れる、なんてね。独り言だから気にしないで」というシーンがありますから。

 でも、これも余計ですね。だいたい、そんな難しいグリーンを攻略できるわけがないでしょ。独り言を信じて、ヤマをかけてパットを打てば外すのがオチです。まあ、こういうときは「全然切れないじゃん!って、これも独り言です」って、言い返せばいいのです。

 もっとも、ラウンド中に「右肩が落ちている」とか、「スエー(体が横に揺れる)している」とか言われてもね……。それは、アドバイスというより、嫌がらせですよ。そのひと言で相手のペースを崩す作戦にしか見えません。

 個人的には、アドバイスされると叩くので、何も言わないでほしいです。

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