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元世界1位ヒューイットが錦織圭を諭す。「自分の力を信じるべきだ」

7/20(木) 17:20配信

webスポルティーバ

 錦織圭がトッププレーヤーにとって本当の勝負といわれるグランドスラム第2週に残れなかったのは、2015年US(全米)オープン1回戦敗退時以来だった。

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 第9シードの錦織(ATPランキング9位、大会時)は、ウインブルドン3回戦で、第18シードのロベルト・バウティスタ アグート(19位、スペイン)に敗れて、2年連続のベスト16進出はならなかった。

 3回戦で錦織はブレークポイントを11回得ながらも2回しか取ることができず、さらにアンフォースドエラー(凡ミス)を48回も犯し、半ば自滅する形で敗れた。

「一番(の敗因)は取りきれないところ。リターンゲームもそうでしたけど、大事なポイントが取れないことが多くありました。試合によって、そういうもどかしさが多くあります。それは自分のプレーの仕方なのか、気持ちの持ちようなのか、原因はいろいろあると思います」(錦織)

 試合を見届けたマイケル・チャンコーチは、ここ2年のウインブルドンでは、錦織がケガを抱えてのプレーだったことを踏まえて、次のように振り返った。

「少なくとも圭がケガをせずに、ウインブルドンでプレーできたことはポジティブなことだと捉えています。(前哨戦の)ハレ大会では、(腰の)ケガがあって苦しんだので。だから、圭が健康な状態のままでウインブルドンを去るのは、我々にとってポジティブなこと」

 今年もウインブルドンで初のベスト8入りできなかった錦織は、「グラス(天然芝)コートで、いい結果といいプレーができずに負けてしまったので、すごく残念です」と反省を口にしたが、グラスを克服することに、それほどこだわる必要はないのではないだろうか。そもそもグラスシーズンはウインブルドンを含めても年に5週間しかなく、ハードやクレーが主流のワールドテニスツアーの中で、グラスは現代テニスにおける特殊なサーフェスといえる。実際に、錦織がグラスでプレーするのは年に2大会だけなのだ。

 2000年USオープンと2005年オーストラリアン(全豪)オープンで優勝し、ウィットに富んだ言動で人気のあったマラト・サフィン(ロシア、37歳)は、「グラスコートは、自分のテニスの調子が狂うから嫌なんだよね。まぁ、ウインブルドンは出るけどさ」と正直に語ったことがある。もっともサフィンは、2008年ウインブルドンでベスト4に進出しているが、それはグラスで有効な武器となるビッグサーブを持っていたからだ。言動と結果が食い違うのもサフィンらしいが、筆者は錦織もグラスに対して力を抜いて臨んでいいと思う。

 もちろんそれは錦織の自由な選択だが、グラス克服よりも懸念されるべきは、試合中における錦織の不安定なメンタルだ。

 バウティスタ アグートとの3回戦では、第4セット第6ゲームで、錦織は主審からタイムバイオレーションを取られると、バックフェンスにボールを打ち込んでイライラを露わにし、続くポイントでバウティスタ アグートにフォアクロスのウィナーを決められ、今度はバックフェンスに向かって、ラケットを思い切り投げつけて、フラストレーションを爆発させた。

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