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「世界で唯一」の大技出た!女子飛込み・板橋美波がぶっつけ挑戦

7/20(木) 17:26配信

webスポルティーバ

 自身最大の武器であり、女子選手では世界で唯一彼女だけが飛べる難易率3.7の”前宙返り4回半抱え込み(109C)”を封印し、板橋美波(JSS宝塚)は世界選手権女子高飛込みの予選と準決勝に臨んだ。ともに2本目と3本目でミスをして次のラウンドへの通過順位を下回りながらも、終盤の”前宙返り3回半エビ型(207B)”と”後ろ宙返り2回半1回半捻りエビ型(5253B)”で挽回。結果的に予選は後ろから4番目の15位で、準決勝ではギリギリの12位で決勝へ進出した。

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 だが、そのギリギリの戦いが板橋の心に火をつけた。「刺激なんてものじゃないくらい悔しかったし、元々109Cはやりたいと思っていたので……」と振り返る。

「4日前の練習の時に、リオデジャネイロ五輪で初めて話をした男子選手に『109Cは使わないのか』と聞かれ、その時は予定していなかったので『使わない』と言ったら嫌な顔をされたのですごく悔しかったんです。109Cは2月の試合前に飛んで足首を痛めて以来飛んでなかったのですが、昨日1本だけ飛んだら『本当に数カ月ぶりなの?』というくらい(よく)飛べたので。それで準決勝が終わったあとで馬淵崇英コーチに『種目このままでいいですか』と聞くと、『やりたいのか?』と聞かれたので『できたらやりたいです』と答えて……。それで急遽変更することになったんです」

 久しぶりに109Cを試合で飛べると思うと朝からテンションが上がり、ソワソワしてジッとしていられなかったという。それでも試合ではいつもより集中して体が軽く感じ、動けすぎて怖いくらいだった。予選と準決勝では、60.80点と67.20点しか出せていなかった最初の”後ろ踏み切り前宙返り3回半抱え込み”で75.20点を獲得する3位スタート。さらに2種目目の倒立飛込みでは、前日を上回る68.80点を獲得した。

 だが苦手とする3種目目の”後ろ宙返り3回半抱え込み”は、失敗した準決勝よりさらに6点以上落とす49.50点の大失敗になってしまった。これにより、3種目終了時点で9位、8位に15点以上の差がつき、入賞が危ぶまれる状況に追い込まれた。

 それでも、2本だけ練習で飛んだという4種目目の109Cで、完璧とは言えないながらも79.55点を獲得し、合計得点を8位に上げた。そして最後の5253Bは、「飛び出した時に五輪の時の感覚と一緒だったので『これは絶対に入る』と思ってやりました」と4人の審判が9.0点を出す完璧な飛込みとなる。この5種目目で84.80点を獲得した結果、合計357.85点で、リオ五輪の8位を上回る7位入賞を果たした。

 この日優勝したのは、リオ五輪で金と銀を獲得した中国勢ではなく、マレーシアのチョン・ジュンホンだった。4種目目で飛んだ”前逆宙返り2回半抱え込み”の難易率は全選手中最低タイの2.8ながら、7審判中4人が10点を出す完璧なもの。板橋の3.7を筆頭に3.3、3.2など難易率が高い種目を飛ぶ選手が並ぶ中、82.60点を獲得して1位という素晴らしい結果を残した。板橋も「自分もああいう選手になれるように努力して、いつか倒したい。でも、ちょっと悔しいですね。自分はあれだけ難易率を取れているのに(3種目が3.2で、あとは3.3と3.7)何で勝てないんだと、若干思いました」と苦笑する。

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