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「胸躍るテーマパーク」博物館! 展示物を眺めるだけじゃない!「知の財産」を楽しむ方法って?

7/20(木) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 読者諸氏は、博物館に対してどんなイメージを持っているだろうか? もしかして、堅苦しく退屈だと思っているのなら、それは実に損だと思う。いつだったか某大臣が「(学芸員には)観光マインドがない」とする旨の発言で物議をかもした。確かに学芸員たちは研究・保存に懸命となっているが、それは世の人々に「知の財産」を伝えるため。だからこそ、実際には観客を魅了する仕掛けが盛り沢山で、つい長居してしまう人も少なくないだろう。小生も気付くと閉館時間ギリギリになっていることばかりだ。

 本書『ぐるぐる 博物館』(三浦しをん/実業之日本社)は、各地の施設をぐるぐるとまわり、そこの学芸員に案内されながら「個人的な興味のおもむくままに」レポートする1冊。著者の三浦しをんは、博物館を「胸躍るテーマパーク」と称し、旅先で見つければとりあえず入ってみるという。

 まず、日本を代表する博物館の1つ、東京都の「国立科学博物館」に注目したい。ここで著者は、インドネシア・フローレス島に5万年ほど前まで生息していた、とても小柄な種族「フローレス原人」に惹かれる。その身長は1mほどで孤島に適応した進化だというが、何よりなぜその島だけに生息していたのかが不明だ。当時に舟を作る技術はないと考えられており、島外からどうやって流れ着いたのか?

 そこで著者は、「ゾウに乗って海を渡った?!」と大胆過ぎる仮説を提示。当然ながら学芸員からはあっさりと却下されるが、こうして自分なりに考えてみるのも、展示を理解するうえで大切なことだと思う。ただ漠然と学説を聞くだけよりも、興味がより深まるはずだ。

 また、岩手県にある「石ノ森萬画館」にも訪れている。言わずと知れた岩手県出身の故・石ノ森章太郎の功績を記念して設立された博物館であり、東日本大震災後には、東北復興のシンボルとしても愛されてきた場所。昔からマンガ好きだという著者は、入館前から独りで盛り上がっていた。

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