ここから本文です

履正社監督に「打倒・大阪桐蔭の決意」を聞いた

7/21(金) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 昨秋の神宮大会を制し、春のセンバツでも準優勝に輝いた指揮官の言葉とはとても思えなかった。夏の大阪大会開幕を前に、最後の練習試合を行っていた履正社ベンチから聞こえてきたのは、岡田龍生監督の怒声であり、試合後も嘆き節ばかりだった。

「もう一度、甲子園に立ちたいという気持ちが見えてこない。秋は日本一、春は全国2番でも、このままの状態なら夏はあっという間に終わってしまうかもわからへんです」

 履正社の注目は、早実の清宮幸太郎と並ぶ強打者、安田尚憲(ひさのり)だが、この日の試合では、三塁走者の安田が、相手投手のワイルドピッチに気付かず、ホームインできないボーンヘッドがあった。エースの竹田祐と共に、チームの大黒柱である安田に対し、岡田監督は容赦なく叱責した。

「(履正社OBの)T‐岡田(現・オリックス)は絶対にあんなミスはしなかったし、積極的に盗塁も仕掛けていた。確かに安田はホームランの数(高校通算60本塁打)だけは多いですけど、打者としては高校時代の岡田の方が完全に上ですね」

 史上初の大阪対決となった今春のセンバツ決勝では、履正社は2000年代から雌雄を競ってきた大阪桐蔭に8対3で敗れた。

 大阪2強は、そのまま全国の2強である。舞洲スポーツアイランド内にある大阪シティ信用金庫スタジアムで争われる決勝の勝者が、もっとも日本一に近い学校だ。だが、夏の大阪大会に限っては、履正社は大阪桐蔭に9連敗中という不吉なデータもある。

「苦手意識はない。選手は毎年変わっていますから。最終的なチームの仕上がりで、大阪桐蔭に劣っているというだけです……」

 大阪桐蔭の中心となるのは、中学時代に最速146キロを記録し、入学後は投手だけでなく、内外野も守る“多刀流”を貫く根尾昂や、センバツ決勝で2本塁打を放った1番打者の藤原恭大ら2年生たちだ。岡田監督が嘆息する。

「足(50m・5秒7)のある藤原を出したら、盗塁があるので、二塁打を打たれるのと一緒。投手陣もエースだけでなく、2年生が安定している。仕上がり具合は(監督の)西谷(浩一)君の思い通りに進んでいるんとちゃいますか?」

1/2ページ