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定点観測で勝ちパターン 取引通貨ペアは3つに絞れ

7/21(金) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 1970~80年代の外国為替市場の黎明(れいめい)期は職人の世界だった。とりわけ英ロンドンは実力主義の傾向が強く、大手金融機関には野性味あふれるトレーダーが多くいて、独自の取引哲学を用いて暴れ回った。「すご腕為替ディーラーの至言」、今回はFXプライムbyGMOチーフ・ストラテジストの高野保統氏。高野氏は80年代の終盤、チェース・マンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース銀行)で欧州の取引時間帯担当のチーフディーラーを務めた(以下談)。
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■理屈ではなく体で覚える

 ディーリングはあまり難しく考えなくていいんです。動いている方に付いていく。基本は体で覚える。理由をいちいち考えるよりも動体視力や反射神経を磨くべきだと思います。
 相場のシナリオ作りは大事ですが、自らに有利な展開を前提にたてる「願望」の様相が強いので固執しないようにしましょう。情報にも惑わされてはいけない。予想が外れたらさっさと持ち高を解消するのが基本です。
 取引通貨のペア(組み合わせ)は絞ってください。手を出すペアは3つで十分です。決めた組み合わせを定点観測し、取引を続けて経験値を積み上げていく。習熟度は次第に高まり、自らの勝ちパターンが定まってきます。

■ドル・円から始めよ

 まずはドルとユーロ、円の主要3通貨のペアを軸に考えます。日本の投資家はドル・円で始めるとよいでしょう。なぜ主要3通貨を優先すべきかというと、市場の大きさや取引の自由度をあらわす「流動性」がずぬけているからです。効率的にディーリングをするためには好きなときに売り買いできる環境が欠かせません。
 FX会社は顧客囲い込み策の一環で、どんなペアに対しても売りと買いの差(売買可能な提示価格の差、スプレッド)を縮める競争をしてきました。エマージング(新興国)のトルコリラや南アフリカランドでも銀行間取引ではまず考えられない狭いスプレッドでレートが提示されます。ごく短い期間で売買を繰り返すのならスプレッドは狭いに越したことはないものの、問題は戦争や金融危機などの不測の事態によって市場が凍りついてしまったときです。

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最終更新:7/21(金) 7:47
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