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終活の前に「ジュエリーや貴金属の生前整理」はどうすればいい?

7/21(金) 6:40配信

@DIME

「終活」という言葉が一般的になり、元気な頃から身の回りを整理する人が増えてきた。金融資産や不動産などについてはいろいろアドバイスも受けられると思うけれど、ジュエリーや貴金属をどうするか……悩む人も多いはず。

 特に女性が抱えることが多いであろう、そんな悩み相談に応えるお店がオープンしたので紹介したい。

■「整理」「処分」「相続」などの悩みに専門のスタッフが応対

 千葉県・柏駅すぐにある「高島屋ステーションモール」内に5月オープンした「アイデクト 柏高島屋ステーションモール店」は、ジュエリープランニング専門店のアイデクトが運営する、ジュエリーの「整理」「処分」「相続」などに応対する新業態の店舗だ。

アイデクト 柏高島屋ステーションモール店
住所:千葉県柏市末広町1-1 柏高島屋ステーションモール新館専門店5F
電話:04-7148-2293
営業:10:00~21:00無休(年末年始を除く)

 ジュエリーや貴金属を処分しようと思ったら、買い取り店舗へ足を運ぶイメージがあるだろう。しかし、多くの買い取り店では金属や宝石の価値は鑑定してくれても、所有した人、贈ってくれた人の「想い」までは鑑定してくれない。亡くなったおばあさんの大切な形見の指輪であっても、娘から贈られた可愛らしいネックレスでも、事務的に鑑定され、換金されることがほとんどだ。

 アイデクトはそういったオーナーの想いにも応えてくれる。単純な買い取りだけではなく、「残すべきるモノ」と「処分すべきモノ」を会話の中で選り分け、残すべきモノの価値を高める提案までしてくれるのだ。

 そのため、どうしても対話時間が長くなるので、事前に予約して来店されるお客さまが多い。ジュエリー店というよりは、病院や相談所のようだ。安心して自分が大切にしてきたモノを語り会う場になっている。

 専門スタッフはジュエリー鑑定などの知識を持ったプロ。想い出話を聞きながら、ご当人が納得できる生前整理の手助けになるよう導いてくれるのだ。さらに、店舗スタッフだけではなく、バックアップ体制が全社にあり、より詳しい鑑定ができたり、残すジュエリーの修理やクリーニング、残すジュエリーをベースとしたリフォームによるバリューアップも行ってくれるのだ。

■ジュエリーは4つの価値で残すか処分するか決める

 店舗スタッフとの会話の中で、売るべきか、修理やリフォームすべきかは自ずと決まっていく。それは、ジュエリーを4つの価値にスタッフが当てはめていくからだ。

1.素材価値(宝石や金属の種類・重量)
2.デザイン価値(トレンドのデザインかどうか?)
3.オーナー価値(所有者が気に入っているか?)
4.利用価値(修理の必要がないか?)

 ジュエリーや貴金属を上の4つに割り当てていくと、売るべきモノか、修理すべきモノか、リフォームすべきモノか、明確になるのだ。

 たとえば、石の価値は高くても、デザインが古い(立て爪リングなどは譲られても着用しにくい)モノは、売却&リフォームの候補となる。また、価値があまり高くなくても所有者の思い入れが大きく、後世に残したいモノは、売却せずに修理したり、リフォームする。残された家族へ分配することも大切なので、石の価値があっても思い入れが少ないモノは売却することも重要だ。

■イベントでは無料鑑定やジュエリーデザインが手に入る

 店舗スタッフの会話でも納得の回答が得られることが多いが、さらに安心するサービスも行われている。不定期であるが、ジュエリー鑑定士による「ジュエリー資産相談会」や「プロジュエリーデザイナーとの交流会」だ。

 ジュエリー資産相談会は鑑定士が店舗へ来場し、ジュエリーの活用についてその場で直接相談できるというイベントだ。

 6月29日に行われた相談会では、鑑定士の鈴木博樹氏が無料鑑定を行った。

 鈴木氏によると、ダイヤモンドやプラチナは時代を超越して人気が高いという。お持ちになるのは7~8点のお客さまが多いらしく、購入したときの値段が20万円前後くらいのものが中心だという。

「ただ、もっと高額なジュエリーをお持ちの方もいますし、逆にお手頃価格のジュエリーをお持ちの方もいますので、気になった宝石類はとりあえずすべて、お気軽にご相談ください」とのことだ。

 ジュエリーを上手に手放すコツは「二次市場でそのまま売れるモノを売ること」だそう。

 石の価値があってもデザインが古いモノは市場では敬遠されるが、リフォームによって本人が驚くほどの価値を生むこともあるらしい。

 現在鑑定するジュエリーは「1980年代に販売されたモノが増えている」らしく、時代を反映して華美なジュエリーが多いようだ。しかし、デザインが時代遅れのモノも多く、そのまま販売すると、当時の値段を知っているオーナーの場合は残念に思われることもあるという。鑑定だけではなく、いかに価値を高めるかの相談もできるので、気軽に利用して欲しいとのことだ。

 また、プロのジュエリーデザイナーもイベント参加していたので、話を聞いてみた。6月29日に来場していたのは日向 ユリナ氏だ。

 日向氏は現在、フルオーダーのリフォームデザインをメインに行っている。

 相談は、譲り受けたジュエリーについてが多いそう。また、タイプでは「立て爪のダイヤモンドのリングが多いです。このままでは普段使いにくいようですが、石の質が高いモノが多い」という。石は「ダイヤモンドが圧倒的に置く、パール、オパール、ヒスイや珊瑚も多い」そうだ。

 フルオーダーは石の大きさやデザインに限界がないので、「既製品にないオリジナリティあふれるデザインを希望される方が多いです。しかし、ジュエリーデザイナーとしては人気というよりも、お客さまのご要望やお好みにピンポイントでデザインに反映することを意識しています」という。

 フルオーダーで平均30万円くらいのリフォーム代金となるが、セミオーダーなら9000円からあり、10万円以下でもできるデザインがたくさんあるので、「気楽にリフォームを楽しんでいただきたい」と日向氏はいう。「結構、こちらが描くデザインを見て、『私、これ好き!』と回答いただくことも多いです。なので、デザインや石に詳しくなくても、私の方から好みに合いそうなデザインをご提案できるように心がけています」とのことだ。

 また、オーダーのメリットとしてジャストフィットすることも見逃せない。既製品よりも着けたときのデザインを重視しているので、デザイン画を切り抜いて装着したイメージを共有したり、完成品を具体的にイメージできるようなサービスもしてくれるので、オーダーする側も安心できる。

■ジュエリーを生前整理するメリットは?

 ここで、リフォームの一例をご紹介しよう。母親が他界されて遺品としてジュエリーを相続したお客さまのケースだ。以下の1~8が整理するジュエリーの一覧となる。

1.相続した3ctオーバーの立て爪ダイヤモンドリング
2.3.昔自分が買ったダイヤモンドとサファイアリング
4.ご主人からプレゼントされたパールのリング
5~8、相続したリング。赤珊瑚、エメラルド、ルビー、サファイア

 以上のジュエリーを査定したところ、価格は323万4000円となった。このうち、1~3をリフォームして、赤珊瑚、エメラルド、ルビー、サファイアは売却したという。リフォームには107万8000円かけ、市場価格はトータルで609万8000円に上昇したそうだ。

 もちろん600万強で買い取りとはならないが、その価値があるジュエリーを72万9000円のリフォーム代(珊瑚などの売却益と相殺)と所有しているリングを使って手に入れたと思えば、満足度は高い。

 相続や生前整理と聞くと、とかくネガティブなイメージを持つ人が多いとは思う。しかし、大切な想い出がそのままでは誰にも引き継がれることなく、無情に売却・廃棄されてしまうのは無念なはず。まずは、相談してみてはいかがだろうか。もちろん、一部は売却になるだろうし、おばあちゃんからもらったそのままの形では残らないのかもしれない。けれども、2017年にフィットするジュエリーにアップデートされたのなら、ご自身の娘さんやお孫さんも喜ぶジュエリーに進化しているかもしれない。そうすれば、彼女たちは会ったこともない、ひいおばあちゃん、ひいひいおばあちゃんが身に着けていたジュエリーを、さらに後世へ伝えてくれるかもしれないのだから。

文/中馬幹弘(ちゅうま・みきひろ)

@DIME編集部

最終更新:7/21(金) 6:40
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