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劇的な都議選から考える「地方議会と市民のコミュニケーション」

7/21(金) 17:32配信

政治山

 自民党の歴史的大敗、都民ファーストの地滑り的勝利という「劇的」な結果となった東京都議会議員選挙。その興奮も冷めやらぬ7月9日、「地方議会と市民との公共コミュニケーション」を考えるシンポジウムが千代田区日比谷図書文化館で開催されました。

市民は地方議会の「動き」「論議」を知っているか

 地方議会が話題になるのは4年に一度の選挙。最近では、「号泣議員」から端を発した「政務活動費不正使用」のような不祥事。さらに、今夏の都議選のように、首長と議会の「対立」がクローズアップされるときといえます。

 シンポジウムは、公共コミュニケーション学会(略称「PRAS」)が主催。行政・議会・大学・NPO等における広報やステークホルダーとのコミュニケーションについて、実務家、研究者が交流・研究する学会です。7月2日の都議選の争点に「議会改革」が掲げられたことが、今回の企画の発端です。企画検討の中で、地方議会と有権者は日常的に良好なコミュニケーションが図られているか。そんな素朴な疑問が沸いてきました。「議会改革」といいますが、そもそも、有権者は議会の「動き」や「論議」を知り、それを理解しているのでしょうか。

 このテーマの展開、深掘りを狙って、シンポジウムには多彩な人材が集結しました。基調講演には地方議会改革・広報に詳しい東京工業大学研究員本田正美氏。PRAS会長の東海大学教授河井孝仁をモデレータに、先進的議会広報紙編集者、マーケティング手法による議会改革の実践者、多様なコミュニケーションを展開する現役地方議員、政治と有権者を繋ぐウェブメディア運営者がパネルディスカッションに参加し、多面的な議論を繰り広げました。

議会改革と議会広報

 基調講演で本田氏は、地方分権改革の推進により、権能が高まった地方議会の「広報広聴」の動向を、議会改革の歴史的経緯を絡め、事例を交えて紹介。特に、北海道栗山町議会における「議会基本条例」に基づく議会広報改革の内容を指摘。情報公開制度の実装、ライブ中継の開始、市民への議会報告会、政務活動の広報紙掲載等、議会改革と密接に結びついた市民とのコミュニケーションについて紹介しました。

 また、今回の都議選のキーワードになった地方自治体の「二元代表制」が、憲法(93条)に位置付けられていることを確認しつつ、首長の「執行機関」に比べ「議事機関」側の広報・広聴の研究、実践に深まりがみられないことを課題として挙げ、講演をしめくくりました。

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最終更新:7/21(金) 17:32
政治山

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